発送・梱包・配送実務

ebayの雑誌の送り方で失敗しない5つの盲点と2026年の新常識

こんにちは。eBay Export Chartbook運営者のJです。

ebayの雑誌の送り方って、気になりますよね。

 

雑誌なら日本郵便の印刷物で安く送れる。そう聞いていた方も多いはずです。ところが2026年に入ってから、状況が変わりました。「販売品は印刷物で送れない」「米国向けはDDPが必須」と新しい言葉が増えて、手が止まってしまう。

実は、eBayで売れた雑誌の送り方は、この1年で前提がかなり変わったんです。

 

結論から言うと、売れた雑誌は「物品として」「追跡付きで」「米国向けはDDPで」送る。この3つを外さなければ、雑誌の海外発送はそれほど怖くありません。

私も初めて売れたとき、送り方がわからず汗が止まらなかった一人です。だからこそ、迷いやすい順番で整理しました。

 

この記事では、雑誌の梱包と防水、税関申告の品名とHSコードを前半で解説します。そして後半では、国際エアパケットや小形包装物の送料と、米国とEUの関税ルールを一次情報つきで整理します。

「雑誌は印刷物」「800ドル以下は関税なし」といった5つの盲点を、一つずつ解いていきましょう。

 

この記事のポイント

  • 売れた雑誌は日本郵便の「印刷物」では送れない(2026年6月〜)
  • 梱包はOPP袋で防水し厚紙2枚で挟む。順番は防水→補強→固定→外装
  • 品名はMagazine、HSコードは4902で具体的に申告し価格は実売価格
  • 米国向けはDDP必須、EU向けも10月からDDP必須。追跡ありが前提

 

ebayの雑誌の送り方の基本は?梱包と税関申告で失敗しないコツ

雑誌の海外発送でつまずくポイントは、大きく3つです。どのサービスで送るか、どう梱包するか、税関に何と書くか。

まず前半では、梱包と申告の型を固めます。ここが決まれば、後半の発送サービス選びはぐっと楽になります。

 

売れた雑誌が日本郵便の「印刷物」で送れないのはなぜ?

結論から言うと、eBayで売れた雑誌は日本郵便の「印刷物」サービスでは送れません。

確かに、雑誌そのものは印刷物の対象です。しかし「商品・販売品」は対象外だからです。

 

日本郵便は2026年5月13日に、こんな案内を出しました。商品価値のある書籍やゲームカードを印刷物で差し出すと、名宛国の税関で「物品」と見なされる。その結果、返送される事案が起きている、という内容です。

そのため2026年6月1日からは、書籍などの販売品は物品向けのサービスを使うよう求めています。具体的には、国際エアパケット・小形包装物・EMSです。

 

正確な条件は日本郵便の「『商品・販売品』は『印刷物』では送れません」を参照してみましょう。

 

確かに、印刷物の料金は魅力的です。米国向け航空便で300gなら810円、500gで1,230円、1kgで2,710円。物品向けのサービスより安く見えます。

しかし、返送されれば送料はまるごと無駄になります。日本郵便は同じ案内の中で、税関の判断で物品と見なされて遅延・返送になった場合でも、支払った料金は返還の対象外になると明記しています。810円を節約したつもりが、810円を失ったうえに、取引そのものもやり直しになります。

 

項目 印刷物(航空便) 国際エアパケット
販売品の発送 ❌ 送れない(2026年6月〜) ✅ 送れる
追跡 なし(記録扱いなし) あり(特定記録料370円込み)
300gまで 810円 1,620円
500gまで 1,230円 2,040円
1kgまで 2,710円 3,090円

 

もう一つ知っておきたいのは、印刷物が手紙と同じ通常郵便物だという点です。つまり記録扱いされず、追跡がありません。

もちろん、家族に雑誌を送るなら印刷物で問題ありません。ですが、eBayで20ドルで売れた雑誌は「商品」です。この線引きが、1つ目の盲点になります。

 

雑誌の梱包はOPP袋の防水から始める

雑誌の梱包で最初にやることは、防水です。私は透明のOPP袋に雑誌を入れて、口をテープで閉じるところから始めます。

というのも、雑誌は衝撃よりも水濡れのほうが致命傷になりやすいからです。

 

具体的には、表紙が波打つ、ページがふやけて貼り付く、湿気でにおいが付く。こうなるとコレクター向けの雑誌は価値が大きく落ちます。

そのため、外箱が濡れても中まで水が届かない層を作ります。雑誌そのものを袋で密封しておくわけです。

 

袋のサイズに余裕があるときは、余ったフィルムをたたんでテープで押さえます。袋の中で雑誌が動くと、角が擦れて傷みやすいからです。

もしOPP袋がなければ、厚手のビニール袋でも代用できます。大事なのは口をしっかり閉じることです。

 

ちなみに、DHLも書籍の梱包ガイドで、プラスチックフィルムで湿気と表面の傷から守ることを最初の手順に挙げています。

 

実際に、国際輸送は国内より積み替えの回数が多く、DHLも国際配送では国内より強い梱包を推奨しています。「箱に入っているから大丈夫」と思っていると、届いたときに表紙が波打っていた、という結果になりかねません。

 

角折れと背表紙を守る厚紙サンドの作り方

次の敵は、角折れと背表紙のつぶれです。ここはプチプチだけでは防げません。

確かに、プチプチは衝撃吸収には向いています。けれども、曲げに対する強さはあまりないからです。

 

そこで、防水した雑誌を厚紙2枚で挟む「サンドイッチ」にします。厚紙は雑誌より一回り大きいものを選びます。

次に、四隅と中央をマスキングテープなどで留めます。これで角が守れます。全面をガチガチに固める必要はありません。

 

さらに、外装の中で動かないように緩衝材で隙間を埋めます。DHLも書籍の両側に段ボールを当て、箱の中で動かないよう固定することを推奨しています。

また、FedExの梱包ガイドでも考え方は同じです。印刷物は束ねて動かないようにし、緩衝したうえで箱に入れると示されています。

 

1

防水
雑誌をOPP袋に入れ、口をテープで閉じる
2

補強
雑誌より一回り大きい厚紙2枚で挟む
3

固定
四隅と中央をマスキングテープで留める
4

緩衝
プチプチや緩衝紙で包み、隙間を埋めて動かさない
5

外装
価格帯に合わせてクッション封筒か薄型段ボール箱へ

 

実は、私の最初の梱包はひどいものでした。重さを減らそうとして、段ボールを切って貼ってのつぎはぎ状態にしていたんです。

結論として、雑誌は角の状態が値段に直結します。ですから、厚紙2枚ぶんの重さをケチらないほうが結果的に安上がりです。

 

特に写真集、ファッション誌、アイドル誌、アニメ誌、古い雑誌や限定版は、角の状態がそのまま商品価値になります。

「雑誌は丸めて送ればいい」という声もあります。しかし、ポスターとは違い、背表紙や綴じ部分に癖が残ります。平らな状態で送るのが基本です。

 

高額雑誌や複数冊は封筒と箱のどちらで送る?

結論から言うと、価格帯で分けます。安価な雑誌1冊なら、防水と厚紙のうえに丈夫なクッション封筒で足ります。

一方、コレクター向けや高額な雑誌は、薄型の段ボール箱に入れたほうが安全です。

 

たとえば、希少雑誌やヴィンテージ雑誌なら多層にします。透明袋、厚紙2枚、プチプチ、薄型段ボール、必要ならさらに外箱という順です。

国際輸送は国内より積み替えが多く、荷物の上に別の荷物が載る場面も増えます。そのため、外装の強さは国内発送より一段上げるのが基本です。

 

雑誌の価格帯 外装の目安 中身の構成
安価な1冊 丈夫なクッション封筒 OPP袋+厚紙2枚
コレクター向け 薄型の段ボール箱 OPP袋+厚紙2枚+緩衝材
高額・希少・複数冊 薄型段ボール+外箱 OPP袋+厚紙2枚+プチプチ+固定

 

また、複数冊をまとめて送るときは重さに注意してください。雑誌1冊を400g前後とすると(🟡一般的な目安)、5冊で梱包材込み2kgを超える可能性があります。

そして、2kgを超えると国際エアパケットや小形包装物は使えません。EMS・国際小包・クーリエの出番になります。

 

もう一つ、私が必ずやっているのが写真です。発送前に表紙・裏表紙・四隅・背表紙を撮ります。それから梱包途中と完成した荷物も撮っておきます。

万一「角が折れていた」と言われたとき、輸送中の破損かどうかを判断する材料になります。

 

税関申告の品名とHSコード4902はどう書く?

税関申告の品名は「Goods」や「雑貨」ではなく、具体的に書きます。雑誌なら「Magazine」、中古の日本の雑誌なら「Used Japanese magazine」が基本です。

付録付きなら「Magazine with supplement」のように内容に応じて書きます。必要なら付録も個別に申告します。

 

HSコード(国際的に統一された商品分類番号)は、一般的な雑誌なら4902が候補になります。

税関の輸出統計品目表では、49.02が「新聞、雑誌その他の定期刊行物」です。週4回以上発行するものが4902.10、それ以外が4902.90になります。

 

つまり、月刊誌や週刊誌なら4902.90を目安にしてください。ただし、書籍として出版されたムックは4901になる場合があります(🟡付録やムックの分類は要確認)。

 

日本郵便では、国際郵便マイページサービスでラベルを作ると税関告知書(CN22・CN23)が自動で作成されます。

そして2026年6月1日の様式改正で、内容品の種別を選ぶ欄が変わりました。eBayの販売品なら「ネット販売品(通販)」を選びます。「書類」では販売品を送れないので注意してください。

 

もう一つ大事なのが、価格です。20ドルで売れた雑誌なら、そのまま20ドルと申告します。

「Gift」と書いたり1ドルと書いたりする過少申告は、eBayのポリシー違反です。しかも紛失時の補償は申告額が基準になるため、自分の首を絞めます。

 

項目 記入例 ポイント
品名 Magazine / Used Japanese magazine 「Goods」「雑貨」は避ける
HSコード 4902.90(月刊誌・週刊誌) 週4回以上発行は4902.10(🟡ムックは4901の場合あり)
数量 1 冊数を正確に
価格 USD 20(実際の販売価格) Gift・1ドルなどの過少申告はNG
内容品種別 ネット販売品(通販) 「書類」では販売品を送れない

 

ギフト扱いを頼まれて迷っている方は、ebayでギフトとして送るときの関税の注意点もあわせてご確認ください。

 

付録付き雑誌や成人向け雑誌はそのまま送れる?

結論から言うと、「紙だから安全」とは限りません。付録と内容によっては、雑誌本体ではなく付録のほうで止まります。

 

実際に、日本の雑誌にはさまざまな付録が付きます。バッグやポーチ、CDやDVD、トレーディングカード、フィギュア、化粧品などです。

たとえば、香水やマニキュアのような引火性の液体は国際郵便で送れないものに含まれます。モバイルバッテリーやリチウム電池も同様です。付録にこうしたものが付いている雑誌は、雑誌本体の発送とは別に確認が必要です。

 

また、付録が外国製なら原産国の申告も変わります。発送国が日本だから自動的にJapan、ではなく、商品の原産国を書くのが原則です。

 

内容面では、eBayの成人向けポリシーも確認しておきましょう。性的行為を含む雑誌は禁止です。

一方、ヌードを含む雑誌は条件付きで認められています。具体的には「性的行為がない」「出品画像にヌードを表示しない」などの条件です。輸入国側で成人向け出版物の規制がある場合もあります。

 

さらに、過激な思想や差別表現を含む古い雑誌も注意が必要です。eBayの公序良俗に反する素材に関するポリシーを見てみましょう。

禁止されているのは、憎悪や差別を助長するもの、ナチスのプロパガンダとみなされるメディア、テロ組織への支援を示す出品です。

一方、歴史的な雑誌や書籍は、暴力や不寛容を美化しない限り出品できるとされています。送り先の国の法律は別なので、そちらも確認してください。

私は出品前に表紙・目次・特集内容をざっと見て、誤解されそうな要素がないかを確認しています。発送前に「雑誌だから問題ない」と決めつけないことが大事です。

 

梱包と申告の型ができたら、次は「関税を誰が払う形で送るか」です。発送サービス選びの前に、DDPとDDUの違いを押さえておくと迷いません。

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ebayの雑誌の送り方で迷わない発送サービスの選び方(米国DDP・EU対応)

梱包の型ができたら、次は配送手段の選択です。私は「追跡の有無」「関税の扱い」「送料」「サイズと重さ」の4つで決めています。

ここからは、雑誌で使いやすい主要サービスと、2026年の米国・EUのルールを整理します。

 

国際エアパケットは雑誌1〜2冊にちょうどいい?

雑誌1〜2冊で梱包後2kg以内なら、日本郵便の国際エアパケットがまず候補になります。

2026年6月1日に「国際eパケットライト」から名称が変わり、取扱国も全世界に広がりました。古い記事で「eパケットライト」と書かれているのは、このサービスのことです。

 

具体的には、2kgまで、航空扱い、追跡付き、郵便受けへの配達が特徴です。受取人が不在でも受け取れるので、雑誌のような薄い荷物と相性がいいですよね。

また、サイズは長さ・幅・厚さの合計が90cm以内、長さは60cm以内です。ラベルは国際郵便マイページサービスで作る必要があります。

 

米国向けの料金は、300gまで1,620円、500gまで2,040円です。700gまでなら2,460円、1kgまでなら3,090円になります。1.5kgまでは4,140円、2kgまでは5,190円です。

また、この金額には国際特定記録料370円が含まれています。つまり、追跡込みの値段です。

 

ただし、名宛国の状況によっては追跡が提供できない場合もあります。損害賠償の扱いは日本郵便の公式ページで確認してください。

単価の低い雑誌向きで、高額品は次のEMSやクーリエと比べて決めましょう。

 

ここで気をつけたいのが、送料を決める重さです。雑誌本体ではなく、袋・厚紙・緩衝材・封筒を含めた梱包後の重さで料金帯が決まります。

たとえば、500gの料金帯に収まると思っていたら700gの帯だった。こういう失敗は本当によく起きます。ですから、仮梱包して量る習慣をつけてください。

 

小形包装物は追跡なしになった?EMSとの使い分け

結論から言うと、小形包装物の書留扱いは2025年12月31日で終了しました。現在の小形包装物は手紙と同じ通常郵便物で、記録扱いされません。

日本郵便自身が「記録が必要な場合は国際エアパケットを」と案内しています。

 

実は、以前の私なら雑誌1〜2冊は小形包装物がまず候補でした。ですが、この変更で使い方が変わりました。

米国向け航空便なら300gで1,250円、500gで1,670円、1kgで2,720円。確かに、国際エアパケットより数百円安いのは事実です。

 

しかし、eBayのセラー保護は連携キャリアの追跡情報が前提です。発送日、配達日、配達先住所が追跡で示せないと、未着ケースで守ってもらえません。

つまり、価格のある雑誌を追跡なしで送るのは、数百円の節約と引き換えに未着ケースへの備えを捨てる選択になります。

 

一方、EMSは追跡が付き、損害要償額2万円までは無料の損害賠償制度もあります。米国向けで500gまで3,900円、1kgまで5,300円、1.5kgまで6,600円、2kgまで7,900円です。

安価な雑誌1冊では送料負けしやすい反面、希少本や写真集、複数冊では追跡と速さを買う意味があります。私は「トラブル時の損失が大きい商品ほどEMS寄り」と考えています。

 

項目 国際エアパケット 小形包装物 EMS
追跡 あり なし(書留は終了) あり
重量の上限 2kg 2kg 30kg
300gまで 1,620円 1,250円
500gまで 2,040円 1,670円 3,900円
1kgまで 3,090円 2,720円 5,300円
2kgまで 5,190円 4,820円 7,900円
向く雑誌 単価が低め・1〜2冊 eBay販売には不向き 高額・希少・複数冊

 

もし2kgを超える場合は、国際小包(米国向けは30kgまで)という選択肢もあります。日本郵便は「2kgまでなら国際小包より小形包装物のほうがお得」と案内しているので、重さで使い分けてください。

 

追跡なしの荷物がどう見えるか不安な方は、ebayの追跡なし発送の見分け方と返金の期限もあわせてご確認ください。

 

SpeedPAK・FedEx・DHLを選ぶ場面と容積重量の注意

速さと詳細な追跡、そしてDDP対応が必要なときは、クーリエが候補になります。具体的には、eBay公式配送のSpeedPAKやFedEx・DHLです。

SpeedPAKはOrange Connex社が提供するサービスです。「Ship via FedEx」「Ship via DHL」「Economy」の3種類があります。

 

SpeedPAKの強みはセラー保護です。条件は3つあります。商品の所在地が日本であること。ハンドリングタイム内に発送していること。そして、EX・EM・EEで始まる追跡番号をアップロードしていることです。

これを満たせば、未着に関するディフェクトやネガティブ評価が自動で取り消されます。さらに、米国向けの2,500米ドル未満の荷物はDDPのみという設計になっているのも安心材料です。

 

もちろん、FedExやDHLと直接契約する方法もあります。配送が速く、追跡が細かく、通関の流れも比較的はっきりしています。

ただし、料金は実重量だけでは決まりません。ここが注意点です。

 

DHLでは、縦×横×高さ(cm)÷5000で容積重量を計算します。そして、実重量と比べて大きいほうが課金の重さになります。

たとえば雑誌1冊を大きな箱に入れると、実重量より高い送料になることがあります。逆に小さすぎる箱は角折れの原因になるので、雑誌より一回り大きい薄型の箱がちょうどいいです。

 

容積重量の計算例(DHL・÷5000/数値は仮の例)

  • 箱のサイズ:縦35cm × 横27cm × 高さ5cm = 4,725
  • 容積重量:4,725 ÷ 5000 = 約0.95kg
  • 実重量:0.6kg → 大きいほうの約0.95kgで課金
  • 同じ雑誌を高さ3cmの薄型箱にすると 2,835 ÷ 5000 = 約0.57kg → 実重量0.6kgで課金

 

そのため、クーリエを使うときは縦・横・高さ・実重量の4つを発送前に全部測ってください。雑誌は薄いぶん、箱の選び方で送料が大きく変わります。

 

米国向けはDDP必須。日本郵便ならZonosで関税を事前支払い

結論から言うと、米国向けはDDPでの発送が必須です。対象は2025年10月17日以降の取引で、日本から米国へ送る2,500米ドル未満の商品です。

DDP(Delivered Duty Paid)は、関税や税金をセラー側で処理して送る方式のことです。判定は送料を除いた商品価格で行われます。

 

反対に、DDU(関税を受取時にバイヤーが払う方式)で送るとどうなるか。関税理由の未着ケースがセラー不利で終わり、ディフェクトが付きます。関税に関するネガティブ評価も削除の対象外です。

詳しい条件はeBay公式の「米国向け取引におけるDDP発送必須化について」を参照してみましょう。

 

ここで大事なのが日本郵便の扱いです。米国宛ての郵便は2026年4月14日から引受が再開されました。

ただし条件があります。差出人がZonos社の「Zonos Prepay」アプリなどで、関税を事前に米国税関へ支払うこと。そして、そのアプリでラベルを作ることです。事前支払いにはクレジットカードの登録とZonos社の利用料金が必要です。

 

国際郵便マイページで別のラベルを作っても申告番号が紐づかず、Zonos社が米国税関へ申告できません。ですから、必ずZonosのアプリでラベルを作ってください。

ラベルには「DDP」と13桁の申告番号が印字されます。また2026年7月24日からは、事前支払いの対象になる価格の上限が変わりました。従来の800米ドルから2,500米ドルへの引き上げです。

 

「雑誌は米国では関税がかからない」という話も耳にします。確かに米国税関は書籍や雑誌などの印刷物の大部分を無税と案内しています。

しかし、2025年8月29日に800ドル以下の免税(デミニミス)がなくなりました。加えて、追加関税の制度も動いています(🟡追加関税の扱いは制度変更で変動)。HSコード4902だから必ずゼロと決めつけず、DDP側で正しく処理してもらうのが安全です。

 

ここに書いた金額や条件はあくまで一般的な目安です。関税は制度変更が多いので、発送前に日本郵便とeBayの最新案内を確認してください。

 

EU向けの3ユーロ関税・IOSS・10月からのDDP必須にどう備える?

EU向けも2026年に大きく変わりました。7月1日から、150ユーロ以下の小口貨物にも品目ごとに3ユーロの暫定関税がかかるようになったのです。

これは2028年7月1日までの時限措置で、それまでの免税措置は廃止されました。「150ユーロ以下は免税」という情報は、もう使えません。

 

さらにeBayでは、2026年10月1日以降の取引からルールが変わります。日本からEU27カ国へ送る150ユーロ以下の商品は、全配送方法でDDPが必須です(🟡切り替えは日本時間16時)。判定は送料を除いた商品価格です。

SpeedPAKでは一足早く、6月22日以降のラベル作成分からDDPが必須になっています。

 

次にVATです。150ユーロ以下ならeBayが購入時に徴収し、eBayのIOSS番号を注文詳細で提供します。

この番号は配送会社の電子通関データに入力しないと伝わりません。ラベルに印字しただけでは連携されず、バイヤーが配達時にVATを二重に請求される原因になります。

 

項目 米国向け EU向け(27カ国)
DDP必須の開始 2025年10月17日以降の取引 2026年10月1日以降の取引(🟡日本時間16時)
対象の商品価格 2,500米ドル未満(送料除く) 150ユーロ以下(送料除く)
少額免税 2025年8月29日に800ドル免税が停止 2026年7月1日に150ユーロ免税が廃止
関税の目安 印刷物は基本無税(🟡追加関税で変動) 品目ごとに3ユーロの暫定関税
税金の扱い Zonos等で事前支払い(日本郵便利用時) VATはeBayが徴収・IOSS番号を電子データで連携

 

ちなみに、フランスやイタリアなど一部の国では、3ユーロの関税とは別に各国独自の通関関連手数料が上乗せされます。EU向けの価格設定では、この分も見込んでおきましょう。

 

もちろん、雑誌1冊なら150ユーロを超えることは少ないはずです。だからこそ、EU向けは先に2点を決めておくと迷いません。3ユーロの関税をどう価格に乗せるか、そしてIOSS番号を電子データで渡せる配送方法か、です。

 

EU以外のヨーロッパも整理したい方は、ebayのヨーロッパの関税と3ユーロ課税の考え方もあわせてご確認ください。

 

よくある質問(FAQ)

米国のMedia Mailなら雑誌を安く送れますか?
配送方法
いいえ、日本から米国へ送る国際サービスではありません。
Media Mailは米国内向けのUSPSのサービスで、日本のセラーは使えません。
しかも米国内でも、広告を含む雑誌は新旧を問わず対象外です。「Media Mailなら安い」という情報は雑誌には当てはまらないと考えてください。
日本郵便で送るとき、出品の配送方法はどれを選べばいいですか?
出品設定
eBay公式の案内では、EMSは「Standard Shipping from outside US」です。
EMS以外の日本郵便は「Economy Shipping from outside US」になります。
SpeedPAKを使う場合は、Shipping Policy(配送設定)で必ずSpeedPAKを選びます。
出品で提示した配送方法と、実際に使うサービスを一致させるのがルールです。
DDPの関税分を、あとからバイヤーに請求してもいいですか?
関税・DDP
いいえ、認められていません。
関税分を別の出品にしたり、外部決済で請求したりすることはeBayのポリシー違反です。
DDPの費用は、あらかじめ商品価格か送料に含めておきます。どちらに含めるかはセラーの判断です。
発送後の追跡番号はどこに登録しますか?署名は必要ですか?
発送後の手続き
Seller HubのOrdersで注文を選びます。
そのうえで「Add tracking number」から追跡番号と配送会社を登録します。
追跡番号を登録すると、注文は自動で発送済みの扱いになります。1つの注文に最大6件まで登録できます。
また、注文総額(商品代+送料+税)が750米ドル以上の場合は、セラー保護のために署名確認が必要です。

 

【まとめ】ebayの雑誌の送り方は「物品として追跡付きDDP」で決まる

最後に、ebayの雑誌の送り方をギュッとまとめます。ポイントは難しくなくて、5つの盲点にはまらないことです。

 

雑誌は印刷物で送れる、小形包装物が第一候補、HS4902なら関税ゼロ、800ドル以下は免税、最安の配送がeBay向き。この5つは、2026年の今はどれも古い情報です。

繰り返しになりますが、売れた雑誌は物品として、追跡付きで、米国向けはDDPで送る。これだけ覚えておけば大きな事故は防げます。

 

発送後は、Seller HubのOrdersから追跡番号を登録してください。注文総額が750米ドル以上なら署名確認も必要です。

そして、出品ページで提示した配送方法と実際に使うサービスを一致させることも忘れずに。

 

ebayの雑誌の送り方の要点

  • 売れた雑誌は「印刷物」ではなく国際エアパケット・EMS・クーリエなど物品向けサービスで送る
  • 梱包はOPP袋で防水→厚紙2枚で挟む→緩衝材で固定→価格帯に合わせた外装の順
  • 品名はMagazineなど具体的に、HSコードは4902を目安に、価格は実売価格で申告する
  • 小形包装物は追跡なし。eBayのセラー保護のために追跡付きを選ぶ
  • 米国向け2,500ドル未満はDDP必須、EU向け150ユーロ以下は10月からDDP必須

 

最初の1冊は、誰でも手が震えます。私もそうでした。ですが、梱包と申告を型にしてしまえば、2冊目からは驚くほど楽になります。

まずは手元の雑誌を仮梱包して、重さを量るところから始めてみてください。

 

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