出品・リサーチ・販売戦略

ebayのランドセルは6年使っても売れる、値がつく5つの条件

押し入れから6年使ったランドセルを取り出し、ebayでの出品を検討する男性のイラスト

こんにちは。eBay Export Chartbook運営者のJです。

ebayのランドセルって、気になりますよね。

 

卒業式が終わり、押し入れの上段に1個だけ残っている。捨てるのはしのびない。かといって、6年も使ったものに値段がつくのだろうか。

そう思って検索された方が、多いのではないでしょうか。

 

結論から言うと、海外では「Randoseru」という日本語がそのまま通じます。しかも、使用感のある中古にも買い手はついています。

ただし、2026年は前提が大きく変わりました。米国向けの少額免税がなくなり、日本郵便で送るときの手続きも変わっています。

実は私も、この夏に関税の計算をまるごとやり直したひとりです。

 

そこでこの記事では、中古と新品の価格、値がつく条件、英語での書き方を順に整理します。さらに送料と関税を引いたあと何が残るのかまで、公的な一次情報にあたりながら見ていきます。

焦らなくて大丈夫です。ひとつずつ確かめていきましょう。

 

この記事のポイント

  • 6年間使った中古ランドセルにも、実際に買い手はついている
  • 値段を決めるのは、ブランド名よりも素材・状態・説明の正直さ
  • 2026年の米国向けは素材で税率が変わり、本革より人工皮革が高くなる場合がある
  • 郵便で米国へ送るなら、差出人による関税の事前支払い登録が必要になる

 

ebayでランドセルは本当に売れるの?海外で買われている理由と値段

まずは「売れるのかどうか」という、いちばん大きな不安からほどいていきます。

ランドセルは日本の小学生のための道具です。そのため、海外に需要があると言われてもピンとこないですよね。

ところが実際のebayでは、新品も中古も、子ども用も大人用も並んでいます。

 

6年間使った中古ランドセルにも、買い手はちゃんといます

デスクライトの下で、使い込まれた中古ランドセルの状態を見る様子のイラスト

結論から言うと、6年使ったランドセルに価値がない、とは言えません。

というのも、商品説明に「6年間使った学校用のかばんです」と書かれた中古が、実際に売れているからです。状態の表記はPre-owned - Good。つまり、傷や使用感を認めたうえでの取引でした。

 

私も最初は、傷を隠したほうが売れるのだろうと考えていました。しかし、売れている出品を並べてみると逆でした。

たとえば、ある中古の土屋鞄には金具の錆やシワまで書かれていました。

それでも取引は成立していました(🟡2026年8月の調査時点で確認できたサンプルで、市場全体の統計ではありません)。

 

もちろん、どんな状態でも売れるわけではありません。型崩れがひどい場合や、肩ベルトが割れている場合は難しくなります。

ただし、中古のランドセルは、きれいさを競う商品ではありません。

状態と価格の釣り合いに納得してもらう商品なんです。

 

だからこそ、隠すより見せるほうが結果的に強くなります。角の擦れも、内側の鉛筆跡も、正直に写す。

そうすると、買い手は「思っていたより悪くない」と感じてくれます。逆に隠すと、届いたあとの落差が返品につながります。

 

中古と新品、それぞれいくらで売れている?価格の実際

次に、いちばん気になる値段の話をします。

調査時点で確認できた販売済みのサンプルでは、中古がおよそUS$49からUS$327まで開いていました。11例の中央値は約US$149です(🟡サンプルであり、相場の統計値ではありません)。

新品ではUS$185やUS$287という例も確認できています。

 

種類 状態 確認できた表示価格(🟡調査時点のサンプル) ひとこと
中古(安い例) Pre-owned US$49 ブランド品でも状態次第
中古(真ん中) Pre-owned 約US$149(11例の中央値) いちばん多い価格帯
中古(高い例) Pre-owned US$327 デザイン性が価格を押し上げる
新品 New US$185〜US$287 箱・付属品が価値になる
ランドセルカバー 販売済み US$22.50 軽くて送料が安い
大人用(別市場) 販売済み US$550 子ども用とは相場が違う

 

 

加えて、私が別途調べた出品でも似た水準でした。中古の土屋鞄がUS$141.59に送料US$22。送料無料のUS$127という出品もありました。

 

たとえば送料無料のUS$127と、US$141.59に送料US$22を足した出品。本体価格の差は約15ドルですが、買い手が払う総額では約37ドル開きます。

そのため、本体価格だけを並べても比較になりません。だからこそ、送料を含めた総額で見る癖をつけてください。

 

ここで注意したいのが、出品価格と成約価格は別物だということです。

ベストオファー(値下げ交渉の機能)が有効だと、画面の金額と実際の取引額は違ってきます。

 

実際に調べるときは、出品中(Active)と販売済み(Sold)を分けて見てください。売れた記録のほうが、現実に近い数字です。

相場を先に確かめておきたい方は、ebayの売り切れ検索で相場を調べる方法もあわせてご確認ください。

 

買っているのは誰?海外でランドセルの需要が生まれる3つの理由

海外の街なかでランドセルが日常のかばんとして使われている様子のイラスト

そもそも、なぜ海外の人がランドセルを買うのでしょうか。

理由は大きく3つに分かれます。日本文化への関心、ファッションとしての需要、そしてコレクションです。

 

1つ目は、日本の小学生文化を象徴する品としての関心です。アニメや漫画を通じて「Randoseru」という言葉を知っている人がいます。

だからこそ、日本語由来の名前がそのまま検索語として使われているんです。

 

2つ目のファッション需要は、見落とされがちです。欧州では大人が日常使いする例が紹介されています。

きっかけは、海外の女優が赤いランドセルを背負った姿だと言われています。これはランドセルメーカー各社が伝えている話です(🟡各社コラムによる情報です)。

 

3つ目はコレクションです。1990年代や2000年代に日本で実際に使われた学用品を探している人がいます。

この層にとっては、使用感そのものが「本物である証拠」になります。そのため、新品同様である必要はありません。

 

つまり買い手は、小学生の保護者だけではありません。子ども向けの説明で終わらせず、素材や作りの良さも書く。それだけで、届く相手が広がります。

 

値がつく5つの条件は、ブランド名より先に見られています

ランドセルの傷や金具の状態を虫眼鏡で確かめる様子のイラスト

ここが、この記事の核心です。値がつくかどうかを分けるのは、次の5つでした。

1つ目が素材、2つ目が状態、3つ目が色とデザイン、4つ目が付属品、そして5つ目が説明の正直さです。ブランド名は、この後ろに来ます。

 

値がつく5つの条件(見られる順)

  • ①素材:本革/人工皮革/ポリエステルのどれか(重さで見分けがつく)
  • ②状態:角の擦れ・型崩れ・肩ベルトのひび割れ・金具の錆
  • ③色とデザイン:定番色も多色も需要あり・刺繍やコラボは別価値
  • ④付属品:元箱・レインカバー・ネームプレート・肩パッド
  • ⑤説明の正直さ:傷・臭い・記名を先に書く(返品を減らす近道)

※ブランド名は、この5つの後ろに来ます

 

 

まず素材です。本革なのか、人工皮革なのか、ポリエステルなのか。ここを取り違えると、返品理由に直結します。

素材ごとの重さは、土屋鞄のランドセル公式サイトで公開されています。ポリエステルが約980g、人工皮革が約1,130g、牛革が約1,340g、コードバンが約1,490gという数字です。

 

3つ目の色とデザインも効きます。いまのランドセルは黒と赤だけではありません。ネイビー、キャメル、水色、刺繍入りまで幅があります。

 

ちなみに、欧米では黒や赤といった定番色が好まれるという声もあります。一方で、アジアの市場ではカラフルなものが好まれるとも言われます(🟡各社コラムによる情報です)。

そのため、手元の色が定番から外れていても、あきらめる必要はありません。

 

4つ目は付属品です。元箱やレインカバーが残っていると、価値が上がります。

ただし保証書には注意が必要です。海外の中古購入者が日本国内の保証を受けられるとは限りません。だからこそ「保証書付き=海外でも保証される」とは書かないでください。

 

そして5つ目が、説明の正直さです。これが価格そのものより効きます。

実際、同じ土屋鞄の中古でもUS$49の例とUS$250の例がありました(🟡調査時点のサンプルです)。ブランドが同じでも、素材・年代・状態・色が違えば価格はここまで開きます。

要するに、ブランド名は5つの条件の後ろにある、ということです。

 

大人用ランドセルとランドセルカバーは、別の市場として動いています

大人がランドセルを背負って街を歩く、別の市場としての使われ方のイラスト

ランドセルは子ども用品だ、と決めつけないほうがよさそうです。

ebayの関連検索には「Randoseru for Adult」が並びます。「Leather Randoseru Backpack」という語も見られます。

つまり、革製バッグとして探している人がいるということです。

 

実際、15インチのノートパソコンを入れられる大人向けのランドセル型バッグも流通しています。小ぶりなランドセル型のバッグでは、US$550という表示例も確認できました。

これは通常の小学生用とは別の市場です。そのため、ひとくくりにすると判断を誤ります。

 

さらに、本体だけでなく周辺の小物にも市場があります。ランドセルカバーが複数色・M/Lサイズ違いで、US$22.50という販売済み例が確認できました。

肩パッドや防犯ブザーのような小物も、関連商品として並んでいます。

 

ですから、家に本体しかない場合でもあきらめる必要はありません。カバーや肩パッドが一緒に残っていれば、セットにする価値があります。

逆に、カバーだけが残っている場合も出品の選択肢に入ります。小さくて軽いぶん、送料の負担がずっと小さいからです。

 

ちなみに、大人用やファッションバッグとして出すときは、カテゴリーが変わる可能性があります。商品の実態に合わせて選び直してください。

 

国内の中古相場との差が、そのまま利益にならない理由

ここでいったん、冷静な話をします。

国内のフリマでは、中古ランドセルがおおむね4,500〜6,650円という記載があります。ただし一般的な目安です(🟡状態やブランドで大きく変わります)。

一方、海外ではUS$130前後の例がある。差があるように見えますよね。

 

しかし、その差はそのまま利益になりません。ここを飛ばすと、売れたのにお金が残らないという結果になります。

ここで見落としやすいのが、手数料の計算対象です。商品価格だけでなく、バイヤーが支払った送料や税も含めた総額にかかります。

たとえば商品US$150に送料US$25なら、総額はUS$175。ここから引かれる金額を並べると、次のようになります。

 

項目 計算のもと 金額の目安
バイヤーの支払総額 商品US$150+送料US$25 US$175
落札手数料 総額の13.25%+US$0.40 約 −US$23.59
海外決済手数料 総額の1.35% 約 −US$2.36
国際送料(実費) 容積重量で計算されやすい 🟡業者・サイズで変動
米国の関税(DDP) 外側の素材で税率が変わる 🟡12.5〜20%が目安
梱包材・国内送料 箱・緩衝材・発送の手間 🟡実費
手元に残る金額 上記を全部引いたあと 見た目の差より小さくなる

 

 

国内で5,000円で仕入れたとしても、残る金額は想像よりずっと小さくなります。

加えて、返品になったときの往復送料も頭の片隅に置いてください。1件の返品で、それまでの利益が一気に減ることもあります。

 

だからこそ「高く売れた」と「利益が出た」は、別の話として見ておく必要があります。

とはいえ、最初から完璧に計算できる人はいません。まずは家にある1個で、流れを覚えるくらいがちょうどいいと私は思っています。

売れているのに手元にお金が残らないと感じている方は、ebayのせどりが儲からない原因と改善策もあわせてご確認ください。

 

日本の家庭に眠っている品が海外で値をつくのは、ランドセルだけではありません。同じ「日本ならでは」の一式で、価格の考え方がよく似ている記事があります。

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ebayのランドセルを出品する前に知っておきたい実務のこと

ここからは、実際に出すときの手順に話を移します。

英語での書き方、検品、梱包、そして2026年に変わった関税。順番を間違えると、売れても手元が赤字になったり、荷物が止まったりします。

逆に言えば、順番さえ押さえておけば大きな失敗は避けられます。

 

英語では「Randoseru」──タイトルとカテゴリーの決め方

まず商品タイトルです。中心に置く語は「Randoseru」で問題ありません。

この言葉は海外でもそのまま使われています。ただし、知らない買い手もいます。

そのため「Japanese School Bag」も併記します。「Japanese School Backpack」を足すのも実務的です。

 

ちなみに「Ransel」という表記も見かけますが、ebayではRandoseruがいちばん直接的です。

 

実際のタイトルは、語順を先に決めておくと迷いません。

たとえば、こう並べます。「Randoseru Genuine Leather Japanese School Bag」。

そのうえで、末尾に「Black Used Made in Japan」を足します。ただし、実物と違う語は入れないでください。

 

カテゴリーは、Clothing, Shoes & Accessories の下に置かれます。さらにその下の Kids' Backpacks & Bags に入っている例が確認できます。

ただし表示は変わることがあります(🟡出品画面で最新の選択肢をご確認ください)。

 

Item specifics(商品の詳細項目)では、Brand・Material・Colorが要になります。加えてStyleとCountry of Originも押さえておきましょう。

StyleにRandoseru、Country of OriginにJapanを入れられる出品も見られました。

 

埋める場所 入れる内容 ひとこと
タイトルの中心語 Randoseru まずこれを入れる
併記する語 Japanese School Bag/Japanese School Backpack 言葉を知らない買い手向け
素材の語 Genuine Leather/Synthetic Leather 実物と必ず一致させる
カテゴリー Kids' Backpacks & Bags 🟡出品画面で最新を確認
Style Randoseru 選べる出品がある
Country of Origin Japan 日本製が価値になる
Brand・Material・Color 実物どおりに記入 迷ったら断定しない

 

 

ここで気をつけたいのが、素材の表記です。Genuine Leather(本革)とSynthetic Leather(人工皮革)は別物です。

取り違えると、説明と違うという理由で返品になります。迷ったときは断定を避け、見たままを書いてください。

 

出品前の検品と、名前・学校名の消し込みで差がつきます

ランドセルの名前や学校名の記載を消し、検品する様子のイラスト

中古で返品を減らす鍵は、検品の細かさです。

見るべき場所は決まっています。かぶせの傷、角の擦れ、型崩れ、肩ベルトのひび割れ、金具の錆、背当ての黄ばみ、内装の鉛筆跡。そして臭いです。

 

出品前チェックリスト

  • 外観:かぶせの傷/角の擦れ/変色・日焼け/型崩れ
  • 肩ベルト:ひび割れ/折れ癖/表面の剥離/穴まわりの傷み
  • 背当て:黄ばみ/黒ずみ/擦れ
  • 内部:鉛筆跡/インク/シール跡/シミ
  • 金具:錆/くすみ/自動ロックの効き/ナスカン・Dカン
  • 臭い:タバコ/ペット/カビ/保管臭(写真で伝わらないので文章で申告)
  • 個人情報:名前カード/時間割表の裏/内ポケットの奥/防犯ブザーのタグ

 

 

特に人工皮革は、時間が経つと表面の剥離やベタつきが出ることがあります。外から見てきれいでも、肩ベルトを曲げると亀裂が見えることがあるんです。

そのため、角・かぶせの折れ部分・肩ベルトの穴まわりは、必ず曲げて確認してください。

 

臭いは写真では伝わりません。だからこそ、説明文での申告が大切になります。

 

加えて、写真の枚数も効きます。気になる箇所ほど寄りで撮っておくと、あとで「聞いていない」と言われる余地が減ります。

 

そしてもう1つ、いちばん忘れてはいけないのが個人情報です。名前カード、時間割表の裏、内ポケットの奥、防犯ブザーのタグ。

ここに子どもの名前・学校名・クラス・連絡先が残っていることがあります。海外に渡ってしまえば、取り戻すことはできません。

 

ですから発送前に、すべてのポケットを開けて確認してください。刺繍で名前が入っている場合は、その旨を説明文に書くか、出品自体を見送る判断も必要です。

面倒に感じるところですが、ここを丁寧にやる人ほど、評価が安定していきます。

 

梱包すると2kgが6kgになる──国際送料と容積重量の話

ランドセルの送料は、重さよりも「箱の大きさ」で決まります。

本体の外寸は、土屋鞄の牛革モデルで高さ32.3cm×横26.0cm×マチ18.1cm。セイバンの軽量モデルでは、高さ約34.0cm×幅約27.0cm×マチ約19.0cmと公開されています。

 

ここに緩衝材と段ボールが加わります。仮に梱包後が40×32×24cmになったとしましょう。

国際クーリエでよく使われる「縦×横×高さ÷5000」に当てはめると、次のようになります。

 

STEP1 梱包が終わった箱を測る → 40cm × 32cm × 24cm
STEP2 3辺をかけ算する → 30,720立方センチメートル
STEP3 5000で割る → 6.144(🟡除数は業者・契約で異なる場合あり)
STEP4 約6.1kgとして料金計算(実重量は2kg前後なのに約3倍)

 

 

だからといって、型崩れするほど潰して送るのは避けたいところです。つまり、送料を下げるために商品を傷める選択が取りにくい。ここが、ランドセル特有の難しさなんです。

 

そこで私は、箱を選ぶ前にメジャーで測るようにしています。1cm削るだけで、容積重量の計算は変わってくるからです。

とはいえ、緩衝材を減らしすぎると型崩れのリスクが上がります。要するに、守りと送料のちょうどいい点を探す作業になります。

 

もう1つ、送料まわりで古い情報に注意してください。国際eパケットは2023年10月に廃止されています。

加えて、2026年1月に国際郵便の料金が改定されました(🟡改定幅は品目や地域で異なります)。数年前の記事に載っている送料をそのまま当てにすると、計算が合わなくなります。

かさばる荷物の送料でつまずきたくない方は、ebayの送り方と容積重量の考え方もあわせてご確認ください。

 

2026年の米国関税は、素材で税率がひっくり返ります

素材によって変わる米国関税の税率を、2つのランドセルを前に計算するイラスト

ここが2026年で、いちばん変わったところです。

まず、800ドル以下なら米国の関税がかからないという前提は、すでに終わっています。少額免税(de minimis)は2025年8月29日から停止されました(米国大統領令14324・連邦官報)。

そのため、数年前の記事にある利益計算は、そのままでは使えません。

 

そのうえで、2026年7月24日から日本の産品には通商法301条にもとづく枠組みが適用されています。仕組みは「通常のMFN税率と12.5%のどちらか高いほう」です。

上乗せではなく、合計の上限を決める形だと考えてください。

 

ここに素材が絡みます。革製の通学かばんは、米国の関税率表で8%。12.5%のほうが高いため、合計は12.5%になります。

ところが外側がプラスチック層のかばんは20%です。20%は12.5%より高いので、そのまま20%。実際の分類は米国の関税率表(HTS)で公開されています。

 

外側の素材 通常の税率 301条を含む合計 ひとこと
本革・再生皮革 8% 12.5% 12.5%まで引き上げられる
プラスチック外装 20% 20% もともと高いので上乗せなし
人工繊維(化学繊維) 17.6% 17.6% こちらも上乗せなし
綿 6.3% 12.5% 低い税率ほど影響が大きい
出典:USITC Harmonized Tariff Schedule(4202.11/4202.12) 🟡分類は実際の外面素材と構造で決まります

 

 

つまり、本革より人工皮革のほうが税率が高くなる場合があるということです。ここは直感と逆なので、覚えておいてください。

ただし分類は、実際の外面素材と構造で決まります(🟡最終的な判断は税関や通関業者にご確認ください)。

 

もう1つ、支払い方法の話をしておきます。米国向けは2025年10月17日以降、ルールが変わりました。

送料込み2,500ドル未満の取引で、DDP(関税元払い・売り手負担)が必須になっています。

 

さらに、郵便で送る場合も条件があります。日本郵便は2026年4月14日以降、指定する郵便局で米国宛てのすべての郵便物を引き受けています。

ただし条件があります。差出人自身が、関税を事前に支払っておくことです。

支払いは米国税関が認証した事業者のアプリで行います(日本郵便公式のお知らせ・2026年4月13日)。100米ドル以下の個人間の贈答品などは、対象外とされています。

 

ランドセルは100米ドルを超えることがほとんどです。ですから、郵便で米国へ送るなら事前支払いの登録が前提になると考えておきましょう。

 

ちなみに、変わったのは米国だけではありません。EU向けも2026年7月1日から、150ユーロ以下の低額貨物に品目ごと3ユーロの関税がかかります。

要するに「少額なら無税」は、過去の話になりつつあるということです。制度は変わりますので、正確な情報は必ず公式サイトでご確認ください。

 

「返品不可」でも守られない場面と、古物商許可の線引き

最後に、リスクの話をしておきます。

出品設定で「返品不可」にしても、安心はできません。商品が説明と違う場合は、eBay Money Back Guarantee(eBayの返金保証)が優先されます。

 

具体的には、買い手は配達日から30日以内に返品を申請できます。売り手は、3営業日以内に対応が必要です。

しかも、返品になったときの返送料は売り手の負担とされています。国際返送は片道でも高くつくため、負担は小さくありません。

 

だからこそ、ひとつ前で書いた検品と説明が効いてきます。返品理由としてよく挙がるのは、写真より傷が多い、臭いがある、本革だと思ったら人工皮革だった、という形です。

いずれも、事前に書いておけば防げるものばかりです。

 

もう1つが古物商許可です。自分や自分の子どもが使っていたランドセルを売るだけなら、許可は要りません。

しかし、転売するために中古を仕入れて売るなら、古物商の許可が必要になります。ここは「自分のものかどうか」ではなく「仕入れたかどうか」で線が引かれます。

 

判断に迷いやすいところです。そのため、続けて仕入れる予定がある方は、所轄の警察署に確認してみてください。

最終的な判断は、専門家にご相談ください。

 

よくある質問(FAQ)

eBayを始めたばかりでも出品できますか?
はじめ方
できます。ただし新規セラーには出品数の枠があります。
eBay.comの標準は月10品・500ドルまでです。日本のサポート経由では、3品・200ドルから始まる例もあります。
販売実績を積めば、セラーポータルの申請で枠を広げられます。
6年使ったことは英語でどう書けばいいですか?
出品
そのまま書いて大丈夫です。
実際の出品では「This is a school bag that has been used for 6 years.」という説明で売れた例があります。
状態はPre-owned - Goodのように選びます。隠さず書くほうが、結果として返品を減らせます。
売れなかったランドセルは寄付できますか?
その他
寄付という道もあります。
ジョイセフの「思い出のランドセルギフト」は2004年から続く活動です。
ただし2026年3月に、中東情勢を理由として寄贈の受付と輸送を一時停止しています(2026年8月時点)。再開状況は公式サイトでご確認ください。
新品と中古、どちらから始めるのがいいですか?
販売戦略
家にある1個からで十分です。中古と新品には、こんな違いがあります。

  • 中古:仕入れが安く廃番モデルにも価値がある/状態の説明が難しく返品リスクは高め
  • 新品:状態のトラブルが少ない/仕入れが高く利益幅を確保しにくい

【まとめ】ebayのランドセルは、価格より「素材と説明」で決まります

ここまで、ebayのランドセルについて需要から実務まで見てきました。

6年使った中古にも買い手はいます。値段を分けるのはブランド名ではなく、素材・状態・色とデザイン・付属品・説明の正直さの5つでした。

 

そして2026年は、送料と関税の前提が変わっています。箱が大きいぶん容積重量が効き、米国向けは素材で税率が変わる。郵便で送るなら、関税の事前支払いも必要です。

ここまで読んで、少し複雑に感じたかもしれません。ただ、ひとつずつ確認していけば、順番に片づいていきます。

 

この記事の要点

  • 6年間使用と明記された中古にも販売実績がある(傷は隠さず見せる)
  • 値がつく5条件は、素材・状態・色とデザイン・付属品・説明の正直さ
  • 手数料は送料を含む総額にかかる(落札手数料13.25%と0.40ドル、海外決済1.35%)
  • 梱包後40×32×24cmなら容積重量は約6.1kg(実重量2kg前後でも6kg分で計算)
  • 米国向けは少額免税が停止済み。革は12.5%、プラスチック外装は20%が目安

 

まずは押し入れの1個を出して、写真を撮ってみてください。そこから世界とつながる取引が、静かに始まります。

 

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