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ebayの着物の採寸は測る位置まで書く、海外バイヤーが安心する5つの寸法

採寸は、数字を並べただけでは伝わりません。

どこを測った数字なのかが書かれていないと、海外のバイヤーは自分に合うかどうか判断できず、そのまま離脱します。

 

タンスに眠っている着物を出品しようとして、どこを測ればいいのか迷う方は多いと思います。英語でどう書けばいいのか、cmだけでいいのかも分かりにくいですよね。サイズ違いで返品になったらと考えると、手が止まってしまうのも無理はありません。

 

結論から言うと、着物はS・M・Lの表示だけでは海外のバイヤーに伝わりません。身丈・裄・袖丈・前幅・後幅の5か所を、測った位置と一緒にcmとinchで書くのが基本です。そうすれば、バイヤーは自分に合うかどうかを落ち着いて判断できます。

 

この記事では、着物の採寸の方法から、身丈の肩からと背からの違い、裄と袖丈の英語表記までを順番に整理します。さらに、2026年に始まったSize項目の標準化と、サイズ違いの返品を防ぐチェックも見ていきます。

 

この記事のポイント

  • 最低限測りたいのは身丈・裄・袖丈・前幅・後幅の5か所
  • 身丈は肩からか背からか、裄と袖丈の違いを書き分ける
  • cmとinchを併記した英語テンプレートでそのまま伝える
  • 2026年のSize標準化に合わせてSizeと実寸を書き分ける

 

ebayで着物の採寸をする前に知っておきたい基本

まずは、なぜ着物に実寸が必要なのか、どこをどう測るのかを押さえましょう。前半では、5か所の測り方と身丈の起点、裄と袖丈の違い、男女で違う身丈の目安まで見ていきます。

 

海外バイヤーがS・M・Lだけでは判断できない理由

着物は、S・M・Lの表示だけでは海外バイヤーがサイズを判断できません。洋服のように体の形に合わせて縫った服ではなく、体に巻き付けて着る衣服だからです。

 

実は、eBay公式も洋服について「サイズは標準化されていないので、実寸を載せると混乱を防げる」と案内しています。さらに、海外のバイヤー向けにinchとcmの両方で書くことも勧めているんです。洋服でさえそうなのですから、サイズの仕組みがまったく違う着物ではなおさら実寸が頼りになります。

 

たとえば着物レンタルの専門店では、自分に合う着物かを見るポイントとして「身長・裄丈・ヒップ」の3つを挙げています。つまり、バイヤーが本当に知りたいのは「M」という記号ではありません。「腕の長さは足りるか」「丈は合うか」「腰まわりは入るか」という具体的な答えなんです。

 

確かに、Sizeの欄に何か入れておけば十分だと感じるかもしれません。しかし、同じ「M」の着物でも裄が60cmのものと67cmのものでは、腕の長いバイヤーにとってはまったく別物です。

というのも、裄が足りないと袖口から手首が出てしまうからです。専門店でも、袖口で手首のくるぶしが少し隠れる程度を裄の目安にしています。

 

そのため、Sizeの表示は補助と考え、判断の中心には実寸を置きましょう。eBayが衣料品で何を載せるよう勧めているかは、eBay公式の衣料品の出品ガイドでご確認ください。

 

最低限測りたい5か所と平置きの測り方

最低限測りたいのは、身丈・裄・袖丈・前幅・後幅の5か所です。この5つがそろえば、丈・腕の長さ・腰まわりの幅をバイヤーがひととおり確認できます。

 

寸法 測る位置 向き
身丈(みたけ) 着物全体の長さ(起点を書く) 縦
裄(ゆき) 背中心→肩→袖口 横
袖丈(そでたけ) 袖山→袖の一番下 縦
前幅(まえはば) 衽の縫い目→脇の縫い目 横
後幅(うしろはば) 背中心の縫い目→脇の縫い目 横

 

表の衽(おくみ)とは、着物の前側で打ち合わせる部分に付いている細長い布のことです。前幅はこの衽を含まない、前身頃だけの幅を測ります。

 

そして測るときは、畳や大きめのテーブルなど平らな場所に広げ、生地を引っ張らずに測るのが基本です(🟡一般的な採寸方法)。とくに柔らかい絹の着物は、強く伸ばすと自然に置いたときより数字が大きく出てしまいます。メジャーは布製など曲がるものを使い、縫い目に沿ってまっすぐ当てると測りやすいですよ。

 

また、測った数字はその場でメモに残しておきましょう。私は写真を撮る前に採寸まで済ませておくと、出品ページを作るときに迷いが少なくなると感じています。

さらに、測った位置が分かる写真を1枚入れておくのもおすすめです。メジャーを当てた様子が見えると、数字の意味が言葉の壁を越えて伝わります。

 

まとめると、5か所を平置きで測ることが、伝わる採寸表の土台になります。出品画面の操作そのものに不安がある方は、ebayの出品方法の基本の流れもあわせてご確認ください。

 

身丈は「肩から」か「背から」かを必ず書く

身丈を書くときは、肩から測ったのか背から測ったのかを必ず添えましょう。同じ着物でも、測り始める位置によって数字が変わるからです。

 

まず、肩から測る身丈(肩身丈)は、肩山から裾までの長さです。これに対して、背から測る身丈(背身丈)は、背中の中心で衿が付いている位置から裾までを測ります。スタート位置は肩からのほうが高く、背からのほうが低くなります。

 

たとえば、ある着物店が紹介している例では、同じ人の寸法で背からが約165cm、肩からが約170cmでした。差は約5cmで、その中身は繰越(くりこし・衿を後ろに抜くための寸法)と衿の縫い代だと説明されています。ちなみに、男性用の着物には繰越がありません。

 

ただし、この差はいつも同じではありません。別の着物メンテナンス店では、標準寸法で4.5cmほどの差と説明されていて、仕立て方によって変わります。ですから「背からに5cm足せば肩から」のように決め打ちせず、実際に測った位置をそのまま書くのが確実です。

 

そのため英語では、次のように括弧で起点を示すと誤解されにくくなります。

  • Mitake: 170 cm (from shoulder to hem)
  • Mitake: 165 cm (from center back neck to hem)

 

「Length: 160 cm」とだけ書くと、バイヤーは肩からなのか背からなのか分かりません。数cmの違いが着られるかどうかを左右することもあるので、起点の一言は省かないようにしましょう。

 

裄と袖丈を取り違えないためのコツ

裄と袖丈は、名前は似ていても測る方向がまったく違う寸法です。裄は横方向、袖丈は縦方向と覚えておくと取り違えません。

 

まず、裄は背中の中心から肩を通って袖口までの長さです。構造としては、肩幅(背中心から袖付けまで)と袖幅(袖付けから袖口まで)を足した寸法になります。腕を横に伸ばしたときに手首まで届くかを決める寸法なので、海外のバイヤーが確認したい大事なポイントです。

 

一方の袖丈は、袖山から袖の一番下までの縦の長さです。腕の長さとは関係がなく、袖の「たもと」がどれだけ下に垂れるかを表しています。

 

ちなみに、留袖や訪問着などの既製品では、袖丈は1尺3寸(49〜50cm)が一般的とされています。反対に、成人式で着る振袖(中振袖)は袖丈が約95〜100cmと大きく違います。だからこそ、着物の種類から推測せず、1枚ずつ実物を測りましょう。

 

加えて、バイヤーが自分の裄を測りたいときの方法も知っておくと、質問に答えやすくなります。専門店の案内では、腕を45度ほど開き、首の後ろの中心から肩の上を通って手首のくるぶしまでを測る方法が紹介されています。左右で長さが違うことがあるので、両腕を測るのがおすすめです。

 

このように、着物そのものの裄と、体を測った裄は別のものです。出品ページでは着物の裄を書き、バイヤーには自分の体の裄と比べてもらう流れにすると、話が混ざりません。

 

前幅・後幅とヒップの関係

前幅と後幅は、バイヤーが「腰まわりがきちんと包めるか」を判断する寸法です。洋服の胸囲(Chest)とは考え方が違うので、両方を測って書いておきましょう。

 

というのも、着物は前の衽と前幅、そして後幅を重ね合わせて体を包むからです。専門店の解説では、着物の身幅は「衽幅+前幅+後幅×2」で考えるとされています。つまり、どこか1か所の幅だけでは、実際に体を包める幅が分からないんです。

 

仕立ての目安としては、前幅はヒップ÷4+1cm前後、後幅はヒップ÷4+6cmとされています。

 

ヒップ 前幅の目安 後幅の目安
88cm 23cm 28cm
92cm 24cm 29cm
96cm 25cm 30cm

※前幅=ヒップ÷4+1cm前後、後幅=ヒップ÷4+6cmで計算(🟡一般的な目安)

 

とはいえ、これは着物を仕立てるときの計算の目安です。すべての人や着物に当てはまる絶対値ではありません(🟡あくまで一般的な目安)。お腹まわりや太ももまわりがしっかりしている方は、その寸法を基準にするとも案内されています。

 

実際に、洋服のように「Chest 40 inches」とだけ書いても、重ねて着る着物の幅は伝わりません。そこで、出品ページでは計算式を押し付けるのではなく、前幅と後幅の実寸をそのまま載せましょう。バイヤーが自分のヒップと照らし合わせられる材料を渡すことが、いちばん親切なんです。

 

ところで、前幅と後幅を逆に書いてしまうミスは意外と起こりがちです。目安の計算でも後幅は前幅より約5cm広くなるので、書き終えたら数字の大小を見直してみてください。

 

女性用と男性用で違う身丈の目安

身丈と身長の関係は、女性用と男性用で大きく違います。女性用はおはしょり(腰の位置で余った丈を折り上げて着る方法)で長さを調整し、男性用は折り上げずに着るからです。

 

まず、女性用の着物は身丈が身長とほぼ同じ長さが基本とされています。そのうえで、身長の±5cmが着られる範囲の目安です(🟡体型や着付けで変わる)。

 

身長 女性用の身丈(±5cm) 男性用の身丈(−25cm)
150cm 145〜155cm 125cm前後
155cm 150〜160cm 130cm前後
160cm 155〜165cm 135cm前後
165cm 160〜170cm 140cm前後
170cm 165〜175cm 145cm前後

※体型や着付けで変わります(🟡あくまで一般的な目安)

 

一方、男性用の着物は対丈(ついたけ・おはしょりを取らず、そのままの長さで着る仕立て)です。身丈は「身長−25cm」が一つの目安とされ、身長170cmなら145cm前後になります。ただし、細身の方や恰幅のよい方など体型によって数cm変わります(🟡体型で変動)。

 

つまり、同じ身丈150cmの着物でも、女性用なら身長150cm前後、男性用なら身長175cm前後の人に合う計算になります。この違いを知らないと、バイヤーは身丈の数字だけを見て判断を誤ってしまいます。

 

そのため、出品ページには「Women's Kimono」「Men's Kimono」のように男女の別を必ず書きましょう。加えて、女性用なら「おはしょりを作って着る」と一文添えましょう。身丈が身長に近い理由まで分かり、海外のバイヤーにもぐっと伝わりやすくなります。

 

男性用なら、身丈の横に目安の身長を添える方法もあります。書き方は「for height around 170 cm (general guide)」のような形です。ただし、あくまで目安なので「general guide」の一言は必ず付けておきましょう。

 

採寸の基本がわかったら、英語で書き始める前に出品全体の安全設定も一度見直しておくと安心です。

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ebayで着物の採寸を英語で伝えて返品を防ぐ書き方

測った数字は、伝わる英語で書いて初めて役に立ちます。後半では、誤解されやすい英語表記とテンプレートを紹介します。そのうえで、2026年のSize項目の変更と返品を防ぐチェックを見ていきます。

 

「Sleeve length」だけでは伝わらない英語表記の落とし穴

採寸表に「Sleeve length」とだけ書くと、裄なのか袖丈なのかがバイヤーに伝わりません。洋服と着物では、袖の長さの考え方がそもそも違うからです。

 

実際に、eBay公式の衣料品の出品ガイドでは、男性用シャツの袖丈を「首の中心から袖口の端まで」と説明しています。これは、着物でいう裄にかなり近い測り方です。

その一方で、着物の袖丈は袖の縦の長さを指します。つまり、同じ「Sleeve length」という言葉で、まったく別の寸法を思い浮かべる人がいるわけです。

 

さらに、「Sleeve to sleeve」という表記にも注意が必要です。英語の感覚では、袖口から反対側の袖口までの全幅に見えます。ところが着物の出品では、裄の意味で使われている例も見かけます(🟡セラーごとに表記がばらつく)。

 

そこでおすすめなのが、日本語の名前をローマ字で残し、測った位置を英語で添える書き方です。

  • 裄:Yuki – center back neck to cuff
  • 袖丈:Sodetake (Sleeve Drop) – top of sleeve to bottom

 

「Yuki」「Sodetake」という言葉は、海外の着物ショップのサイズガイドでも使われています。名前と位置をセットにしておけば、着物に詳しいバイヤーにも初めてのバイヤーにも同じ意味で伝わります。

 

もしバイヤーから「自分の裄はどう測ればいいの?」と聞かれたら、次の一文を返すと親切です。

  • How to measure your Yuki
  • Start: center back of your neck
  • Go over the shoulder
  • End: wrist bone (arm open at about 45 degrees)

 

結局のところ、英語の言い回しを完璧にするより「どこからどこまでか」を書くほうが大切です。言葉だけに頼らず、測った位置で意味を固定しましょう。

 

cmとinchを併記した英語テンプレート

英語の採寸表は、「名前+数字(cm/inch)+測った位置」の3点セットで書くと迷いません。inchは、cmを2.54で割って小数第1位まで出せば十分です。

 

たとえば、次のような女性用着物の場合を考えてみましょう。身丈160cm(肩から)・裄67cm・袖丈49cm・前幅24cm・後幅29cmです。

 

寸法 数字(cm / in) 英語の名前と測った位置
身丈 160 cm / 63.0 in Mitake – shoulder to hem
裄 67 cm / 26.4 in Yuki – center back neck to cuff
袖丈 49 cm / 19.3 in Sodetake – top to bottom of sleeve
前幅 24 cm / 9.4 in Maehaba – front panel width
後幅 29 cm / 11.4 in Ushirohaba – back panel width

 

このテンプレートの数字を、自分で測った値に入れ替えるだけで使えます。よく使う長さでは、25cmが9.8in、30cmが11.8in、62cmが24.4inです。

同じように、65cmは25.6in、150cmは59.1in、165cmは65.0inになります。

 

また、布は置き方や測る人によって少し数字が変わります。そのため、数字の前に「Approx.(おおよそ)」を付けるセラーもいます(🟡慣行)。ただし、Approx.は大きな誤差を許す言葉ではありません。測った位置と数字は、できるだけ正確に書きましょう。

 

もし余裕があれば、表の下に測り方を一文添えるのもおすすめです。たとえば「Measured flat without stretching.」と書きます。意味は「伸ばさずに平置きで測りました」です。

測り方まで分かると、バイヤーは数字を信頼しやすくなります。さらに「Women's Kimono」と男女の別も表の上に書いておけば、テンプレートとして完成です。

 

2026年のSize標準化と実寸の書き分け

2026年から、eBayではアパレルと靴の出品で、Size項目を標準の値から選ぶルールに変わっています。着物を出品するときも、Size欄と実寸を分けて考える必要があります。

 

イーベイ・ジャパンのガイドによると、このサイズ表記の標準化は2026年8月後半から一部の国・サイトで始まっています。その後、10月末にかけて順次拡大するとされています。Size欄は自由入力ができなくなり、出品画面のドロップダウンから選ぶ形です。

 

サポートされない入力の例として、次のようなものが挙げられています。

  • Size欄が空欄
  • 「S/M/L」のように複数を組み合わせた値
  • 自由入力のサイズ
  • 「N/A」や「See description」

 

自動で標準の値に変換できない場合は、正しく直すまで検索結果などに表示されない可能性があります。とはいえ、慌てる必要はありません。Size欄は表示される選択肢から最も近い値を選び、着物の実寸は商品説明に書けば大丈夫です。

 

実は同じガイドで、中古品やヴィンテージ品には、標準サイズとは別に実寸を記載することが推奨されています。着物はまさにこのケースですよね。ただし、選べる値はカテゴリーやサイトによって違います。着物のカテゴリーで何が選べるかは、出品画面で確認してください(🟡カテゴリーで異なる)。

 

具体的には、Size欄はドロップダウンで最も近い値を選びます。そのうえで、タイトルに「Women's Kimono」などを入れ、商品説明に5か所の実寸を載せる流れです。ガイドでも、タグ表記のサイズや補足情報はタイトル・商品説明・任意のItem specificsに書くよう案内されています。

 

1層目:Size欄(Item specifics)
ドロップダウンから最も近い標準サイズを選ぶ
役割:検索や絞り込みで見つけてもらう目印
+
2層目:商品説明(Item description)
5か所の実寸をcmとinch、測った位置つきで書く
役割:着られるかを判断してもらう材料

 

つまり、「Size欄=検索で見つけてもらうための目印」「実寸=着られるか判断してもらう材料」という二層構造です。最新のルールはイーベイ・ジャパンのサイズ標準化ガイドでご確認ください。

 

浴衣・羽織・長襦袢・帯とアンティーク着物の注意点

浴衣や羽織、長襦袢も、基本の考え方は着物と同じです。ただし、種類ごとに見るべきポイントや注意点が少しずつ変わります。

 

まず、浴衣は着物と同じく、身丈・裄・袖丈・前幅・後幅を測ります(🟡一般的な採寸項目)。女性用はおはしょりを作って着るので、身丈は身長に近い長さが目安という点も着物と同じです。

 

ちなみに、振袖は袖丈が長いことが大きな特徴です。身丈と裄だけでは商品の魅力が伝わらないので、袖丈も必ず実測して載せましょう。

 

次に、羽織は着物の上に羽織るもので、おはしょりは作りません。そのため、羽織そのものの丈と裄を実測して書くのが基本です(🟡一般的な採寸項目)。

 

長襦袢(ながじゅばん・着物の下に着る下着)は、身丈が「身長×0.8」ほどが目安とされています。たとえば身長165cmなら、約132cmです。

また、長襦袢は着物の中に着るため、合わせる着物との裄や袖丈の相性も大切です(🟡一般的な考え方)。単体で売る場合でも、裄と袖丈は必ず載せておきましょう。

 

そして帯は、着物とは測り方がまったく違います。全長(Total Length)と幅(Width)の2つを実測しましょう。帯の長さは、同じ種類でも製品や仕立てによって大きく違うため、種類の名前から長さを決めつけないことが大切です。

 

さらに、古い着物では寸法札やたとう紙に尺で書かれていることがあります。着物で使う鯨尺(くじらじゃく)の1尺は約37.88cmで、建築などで使う曲尺(かねじゃく)の約30.3cmとは違います。書かれた数字を読むときは、どちらの尺かに気をつけてください。

 

最後に、アンティーク着物は現代の体格に比べて裄や身丈が短いことがあります(🟡個体差あり)。縫い込みが残っていれば裄を出せる場合もありますが、縫い込みの量や生地の状態によっては直せません。出品ページで「直せる」と約束するのは避け、実寸をそのまま伝えましょう。

 

サイズ違いの返品を防ぐ出品前チェック

サイズ違いの返品を防ぐいちばんの方法は、出品前に寸法の書き方を見直すことです。記載と実物が違うと、返品を受け付けない設定にしていても返品に応じる必要があるからです。

 

eBayの返金保証(eBay Money Back Guarantee)には、商品が出品内容と違う場合の決まりがあります。この場合、セラーが返品を受け付けていなくても、バイヤーは返品・返金を受けられるんです。しかも、このときの返送料はセラーの負担です。

 

一方で、「気が変わった」という理由の返品は、出品に書いた返品ポリシーに沿って扱われます。もし寸法が正確で、体に合わなかっただけなら、説明と違う場合とは扱いが分かれると考えられます(🟡最終判断はeBay)。

 

私自身、駆け出しの頃に返品の流れがわからず、泣く泣く返金して終わらせたことがあります。あのときの悔しさがあるので、今は「説明と違う」と言われる余地を出品前につぶすようにしているんです。

 

加えて、購入前に「自分に合うか」と質問が来たら、バイヤーに裄とヒップを測ってもらい、採寸表と比べてもらいましょう。合うかどうかをセラーが断言せず、比べる材料を渡すのが安全です。

返信は短くて大丈夫です。たとえば、次の一文で十分伝わります。

Please compare these sizes with your own Yuki and hip.

数字で比べてもらえば、購入後の「思っていたのと違う」を減らせます。

 

出品前には、次の7つを確認してみてください。

出品前チェックリスト(7項目)

  • 5か所(身丈・裄・袖丈・前幅・後幅)をすべて測った
  • 身丈に「from shoulder」などの起点を書いた
  • 裄と袖丈を「Yuki」「Sodetake」で書き分けた
  • 前幅と後幅の数字が逆になっていない
  • cmとinchの両方を書いた
  • Women's・Men'sの別を書いた
  • Size欄は選択肢から選び、実寸は商品説明に書いた

 

正確な情報はeBayの公式ポリシーでご確認ください。返品リクエストが届いたときの動き方に不安がある方は、ebayの返品返金への初動対応もあわせてご確認ください。

 

よくある質問(FAQ)

古い寸法札の「4尺3寸6分」は何cmになる?
単位
着物で使う鯨尺なら、約165cmです。
鯨尺は1尺が約37.88cm、1寸が約3.79cm、1分が約0.38cmで計算します。
ただし、東北地方では着物に曲尺(1尺=約30.3cm)を使うこともあるので、迷ったら実物をメジャーで測り直しましょう。
「身丈」と「着丈」は同じ意味?
用語
同じではありません。身丈は着物を着ていない状態で測った長さで、着丈は実際に着たときの長さです。
たとえば男性用の着物は、帯を締めると裾が少し持ち上がるため、身丈は着丈より長く仕立てます。
出品ページに書くのは、平置きで測った身丈です。
説明と違うと返品を求められたら、いつまでに対応する?
返品
バイヤーのリクエストから3営業日以内に、返信して解決策を示す必要があります。
あわせて、次の期限も覚えておきましょう。

  • 申請期限:配達日から30日か、返品期間の長いほう
  • 返金:返品を受け取ってから2営業日以内
  • 返送料:説明と違う場合はセラーが負担
サイズ未対応で非表示になった出品はどこで確認できる?
出品
eBayから届く通知メールと、Seller Hub内のIssue Resolution Centerで確認できます。
見つけたら出品を編集し、Size欄のドロップダウンから標準サイズを選び直しましょう。
また、Good 'Til Cancelled(売れるか終了するまで毎月自動で更新される出品)も注意が必要です。
既存の出品でも、直すまで非表示が続く場合があります。

 

【まとめ】ebayの着物の採寸は位置と数値と単位をセットで伝える

ここまで解説したとおり、ebayの着物の採寸では数字を測るだけでは足りません。大切なのは「どこからどこまで測ったか」まで伝えることです。着物はS・M・Lでは判断できない衣服だからこそ、実寸が海外のバイヤーの安心につながります。

 

身丈の起点や、裄と袖丈の違いは、最初は少し分かりにくいかもしれません。けれども、一度テンプレートを作ってしまえば、次の着物からは数字を入れ替えるだけで出品ページが整います。

 

  • 身丈・裄・袖丈・前幅・後幅の5か所を平置きで測る
  • 身丈は「from shoulder」など測り始めの位置を書く
  • 裄はYuki、袖丈はSodetakeと書き分け、Sleeve lengthだけにしない
  • cmとinchを併記し、女性用か男性用かも明記する
  • Size欄は選択肢から選び、実寸は商品説明に書く

 

もちろん、最初から完璧な採寸表を作る必要はありません。5か所を測り、位置と単位を添えるだけでも、S・M・Lだけの出品より伝わる情報はぐっと増えます。

 

まずはタンスから着物を1枚出して、メジャーで5か所を測るところから始めてみてください。その1枚の採寸表が、世界のどこかにいるバイヤーとあなたの着物をつなぐ最初の一歩になりますよ。

 

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