こんにちは。eBay Export Chartbook運営者のJです。
ebayの誤配送って、気になりますよね。
違う商品が届いたと言われた。配達済みなのに届いていないと言われた。ラベルを貼り間違えて、二人のお客さんの荷物が入れ替わった。どれも日本語では誤配送と呼ばれますが、中身はまったく別の問題です。
実は、eBayには誤配送という名前のケース区分がないんです。だから対処法を調べても、自分の状況に当てはまる答えが出てこない。実際に、ここで手が止まる方が本当に多いと感じています。
結論から言うと、eBayは起きた出来事を大きく二つの入口に振り分けます。商品が届いていないのか、届いた商品が出品と違うのか。判断はそのどちらかから始まります。
そして、住所を間違えたのが誰か、転送業者を挟んだかどうかで、返金を丸かぶりするか守られるかが分かれます。
この記事では、誤配送と呼ばれる出来事を7つに切り分け、それぞれがeBayのどの制度で処理されるのかを整理します。あわせて、配達証拠の条件、返品送料と関税の負担、配送会社への調査請求との違いまで見ていきます。
数字とルールは、eBayの公式ポリシーと日本郵便の公式ページで確認したものだけを載せました。まずは焦りを一度置いて、順番に切り分けていきましょう。
この記事のポイント
- eBayに誤配送というケース区分はなく、未着と不一致の二つの入口に振り分けられる
- 追跡がDeliveredでも安心はできない。決め手は注文詳細の住所と一致しているか
- 住所を間違えたのが誰かで、守られるか返金を負担するかが分かれる
- 違う商品を送ってしまった場合は、返送料も返送品の関税もセラー負担になる
誤配送は、配送が原因で起きるトラブルの一種です。配送以外も含めた全体の切り分けは、ebayのトラブルを6つの型に整理した全体像で解説しています。
ebayの誤配送は何が起きたかで対応がまるごと変わる
同じ誤配送という言葉でも、原因が違えば窓口も期限も、eBayが見る証拠も変わります。そのため、ここを曖昧にしたまま動くと、本来は守られたはずの取引で返金を負担することになりかねません。
まずは、自分のケースがどこに当てはまるのかを落ち着いて切り分けていきましょう。
「違う商品が届いた」と「商品が届かない」は入口が違う
まず押さえたいことがあります。eBay Money Back Guarantee(eBayの返金保証)が扱う入口は、二つしかありません。
一つがINR(Item Not Received=商品未着)。そして、もう一つが届いた商品と出品内容が一致しないケースです。公式ポリシーには後者の例として、セラーが違う商品を送った場合が明記されています。
つまり、荷物そのものが届いていないなら未着。中身が違うなら不一致。そして、この振り分けが出発点になります。
| 起きたこと | eBayでの扱い | 基本の責任 |
|---|---|---|
| 注文と違う商品が届いた | 出品と不一致 | セラー(返送料も負担) |
| 注文詳細と違う住所へ送った | 未着(INR) | セラー(全額返金) |
| 配送会社が別の場所へ配達した | 未着+配送会社の調査 | 配達証拠の有無で判断 |
| 追跡は配達済みだが届いていない | 未着(INR) | 注文住所への配達証拠で判断 |
| バイヤーが住所を入力し間違えた | 返金保証の対象外 | バイヤー |
| 転送業者へ届いた後に紛失した | 原則として対象外 | バイヤー |
| 同じ商品が2個届いた | 専用の区分がない | メッセージで相談 |
ここを取り違えると、報告の期限も求められる証拠も、返送料の負担も全部ずれていきます。実際に、未着のケースへ商品の写真を出しても、争点がかみ合わず意味を持ちません。
ちなみに、初心者の方が驚くルールがもう一つあります。返品を受け付けない設定にしていても、違う商品や破損した商品は返品と返金の対象になるという点です。
確かに、返品不可にしておけば守られるはずだと考えたくなります。けれども公式ポリシーには、セラーが返品を提供していない場合でも返品して返金を受けられると明記されています。返品不可の設定が効くのは、あくまで気が変わったという理由の返品に対してです。
また、eBayが見るものも入口ごとに違います。未着なら注文詳細の住所へ届いたかどうか。不一致なら、返品の要件を満たしたか、返送が完了したかです。
そのため、まず「未着なのか、不一致なのか」を確定させてください。この一歩を丁寧にやるだけで、そのあとの動きが驚くほど楽になります。
追跡が配達済みなのに届いていないと言われた時

追跡がDeliveredになっているのに未着だと言われると、正直、頭が真っ白になります。確かに、表示されているのだから証明済みだろうと私も最初は思っていました。
ただし、Delivered表示そのものが決め手になるわけではありません。eBayが確認するのは、注文詳細に表示された住所へ実際に届いたと言える証拠だからです。
具体的には、受取住所の郵便番号が注文詳細のものと一致しているかまで見られます。もし郵便番号が取得できない場合は、市や郡が一致しているかで判断されます。
逆に言えば、注文住所への配達証明がそろっていれば、未着という主張は通りません。eBayにはAbusive buyer policy(不正・悪質なバイヤーに関するポリシー)があります。そこには、注文詳細の住所への配達証明があるのに未着を主張する行為が、違反として明記されています。
一方で、証拠がそろっていない場合は話が別です。追跡が未アップ、発送スキャンが最終推定配達日より後、住所が不一致。こうした穴があると、Deliveredでも守られません。
そのため、この局面でやることは反論ではなく証拠の点検です。何がそろい何が欠けているかを把握すると、返金するべき場面かの判断がつきます。
あわせて、バイヤー側でできる確認もあります。eBayはバイヤー向けに、追跡が配達済みなら近所の人が預かっていないか確認するよう案内しています。もちろん、同居の家族や集合住宅の受付も同じです。
実際に、この確認だけで見つかることは珍しくありません。そのため、責める形ではなく一緒に探す姿勢で伝えると、話がこじれにくくなります。
詳しい条件はeBay公式のMoney Back Guaranteeポリシーでご確認ください。
住所を間違えたのが誰かで、守られるかが変わる
結論から言うと、住所ミスは誰のミスかで結果が正反対になります。
バイヤーがチェックアウトで無効な住所や誤った住所を入力した場合、その取引は返金保証の対象外です。公式ポリシーの除外表に、はっきりと記載されています。
反対に、セラーが注文詳細以外の住所へ送ってしまった場合は、商品代金と当初の送料を含む全額返金になります。セラーには、注文詳細の住所へ届ける義務があるからです。
つまり、同じ「住所が違った」でも、入力した人が誰かで立場が入れ替わります。
| 間違えた人 | eBayでの扱い | お金の動き |
|---|---|---|
| バイヤー(チェックアウト時の入力) | 返金保証の対象外 | セラーに返金の義務なし |
| セラー(注文詳細以外へ発送) | 未着として扱われる | 商品代+当初送料を全額返金 |
| メッセージの住所へ送った | 注文詳細が基準になる | 配達証拠が成立せず不利 |
ここで気をつけたいのが、購入後にメッセージで別の住所へ送ってほしいと頼まれるパターンです。確かに親切心で応じたくなりますが、メッセージのやり取りは注文詳細の配送先を書き換えるものではありません。
そして、eBayの保護は注文詳細の住所を基準に判定されます。だからこそ、メッセージの住所へ送った時点で、証拠の土台が崩れてしまいます。
安全なのは、発送前にキャンセルして正しい住所で買い直してもらう流れです。いったん送ってしまった後は、セラー側でその注文をキャンセルすることもできません。
発送する前に住所そのものを見抜けるようになりたい方は、ebayの住所不備を発送前に見抜く手順もあわせてご確認ください。
発送ラベルの貼り間違いで2人の荷物が入れ替わったら

まとめて梱包した日に限って起きるのが、ラベルの貼り間違いです。その結果、AさんにBさんの商品が届き、BさんにはAさんの商品が届きます。
この時にやりがちなのが、二人に事情を説明して直接転送し合ってもらう方法です。たしかに送料も時間も節約できそうに見えます。
けれども、これはeBayの標準的な返品フローではありません。というのも、追跡も返品も返金も、すべて注文ごとに紐づいて記録される仕組みだからです。
つまり、二人のあいだで荷物だけが動いても取引の記録は動きません。その結果、どちらかがケースを開いた時に、こちらには何も証拠が残っていない状態になります。
そのため、AさんとBさんを独立した「違う商品が届いた」案件として処理します。地味ですが、これが傷のいちばん浅い進め方です。
解決の形は一つではありません。返品してもらって全額返金する方法。返品なしで全額返金する方法。そのまま持っていてもらって一部返金する方法や、代替品を送る方法もあります。もちろん、公式ポリシーでも双方が合意すればこうした解決を選べると書かれています。
ちなみに、代替品を送る場合は新しい追跡情報をバイヤーへ提供する必要があります。送りっぱなしにしないでください。
そして、二件を同時に動かすときほど記録が混ざります。私はどちらの注文で何を返金したかをメモに残し、一件ずつ閉じています。
転送サービスを挟むと保護はどこで切れるのか
海外のバイヤーが転送サービスを使うケースは、思っているより多いです。ちなみに、日本の商品を扱っているとなおさら出会います。
公式ポリシーでは、最初の配送先に届いたあとで別の住所へ転送された商品について、扱いが分かれると定められています。まず、第三者の転送業者や郵便転送を利用した場合は未着も不一致も対象外です。
言い換えると、セラーの責任はチェックアウト時の住所へ届けるところまでということになります。そして、そこから先で荷物がどうなったかは保護の範囲外です。
ただし、eBay自身のプログラムを通じた転送は例外として扱われます。具体的には三つあります。Global Shipping ProgramとeBay International Shipping。そして、Authenticity Guaranteeです。
とはいえ、ここで日本のセラーが誤解しやすい点があります。というのも、このプログラムを使えるセラーは限られているからです。現在はアメリカとカナダで資格を満たすセラーだけが対象になります。
| 転送のかたち | 未着・不一致の保護 | 日本のセラーの現実 |
|---|---|---|
| 第三者の転送業者・郵便転送 | 対象外 | 最も多い。ここで保護が切れる |
| Global Shipping Program | 対象 | eBay側が手配する転送 |
| eBay International Shipping | 対象 | 米国・カナダの対象セラー限定 |
| Authenticity Guarantee | 対象 | 対象カテゴリーの商品のみ |
そのため、「転送でも守られるらしい」という海外向けの情報を、そのまま日本からの発送に当てはめることはできません。ですから、日本のセラーにとっては原則として第三者転送が保護の外側だと考えておくほうが安全です。
転送業者らしい住所からの注文に不安がある方は、ebayの転送サービスで保護を失う盲点もあわせてご確認ください。
同じ商品が2個届く二重発送はどの制度で扱う?

意外と扱いに困るのが、同じ商品を二つ送ってしまった二重発送です。
実は、現行の返金保証には二重発送そのものを扱う専用の区分がありません。注文した商品は正しく届いているので、未着でも不一致でもないからです。
そのため、二重発送はeBayのメッセージ上でバイヤーと相談して決める、運用の問題になります。返送をお願いするのか、そのまま受け取ってもらうのか。国際送料と手間を考えると、後者を選ぶ場面も出てきます。
ここで一つ、法律の話を整理しておきます。日本には、一方的に送り付けられた商品を直ちに処分できるという規定があります。特定商取引法が改正され、2021年7月6日から施行されたものです。
ただし、この規定が想定しているのは、契約もしていないのに事業者が金銭を得る目的で商品を送り付けてくる場面です。正規の注文に伴って起きた発送事故に、当然そのまま当てはまるとは限りません。判断は契約関係や当事者の立場で変わります。
ですから、「二重発送の分は必ず自由に処分できます」とバイヤーへ言い切るのは避けたほうが無難です。まずは事実を伝えて、どうするかを一緒に決める。それが結果的に、評価もこじれにくい進め方だと感じています。
私が使っているのは、状況と選択肢を短く並べる伝え方です。手違いで二つ送ってしまったこと。返送用のラベルは用意できること。返送が難しければそのまま受け取ってもらって構わないこと。謝罪を長く書くより、相手が選べる形にしたほうが返信は早く返ってきます。
「そもそも荷物が届いていない」と言われているだけなら、未着トラブルそのものの動き方を先に押さえたほうが早く解決できます。
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ebayのトラブルで商品が届かない不安を消す現場の動き方
ebayのトラブルで商品が届かない時、買い手はEDD翌日〜30日以内のINR Case申請、出品者は3営業日以内の追跡提示が命綱です。
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ebayの誤配送が起きた後にセラーがやること
切り分けが終わったら、次は実務です。ここからは証拠、お金の負担、期限という順番で押さえていきます。
どれも派手さはありませんが、この三つを外さなければ、被害はかなり小さく収まります。
未着で守られるための配達証拠の5点セット

未着を主張されたときにセラーを守るのは、言葉ではなく記録です。
eBayが「期限内に正常配達された」と認めるには、次の5つをすべて満たす必要があります。ひとつでも欠けると証拠として成立しません。
配達証拠の5点セット(すべて必要)
- eBayの統合対象キャリアの追跡番号がeBayにアップロードされている
- 最終推定配達日より前の発送スキャンがある
- ステータスがdeliveredまたはattempted delivery(配達試行)である
- 配達日または配達試行日が記録されている
- 受取住所の郵便番号が注文詳細と一致している
+注文総額が750ドル以上なら署名確認(送料・税を含んだ総額で判定)
さらに、注文の総額が750ドル以上の場合は、署名確認を購入していることが条件に加わります。
ここでいう総額は、商品代金だけではありません。送料や税を含んだ金額で判定されます。だからこそ、商品価格が700ドル台の取引でも、送料を足すと基準を超えることがあります。
署名確認の費用は、失う可能性のある金額と比べればごくわずかです。ちなみに、返品の配達証明にも総額750ドル以上なら署名確認が求められます。
反対に、追跡そのものがない発送だとこの5点は最初から成立しません。安く送れる方法を選んだ結果、未着を主張された時に何も示せない、という状態になります。
ちなみに、セラーが追跡情報を提示していれば、配達済みが確認された時点でeBayが自動的にケースを終了することがあります。証拠をそろえておくことは、争うためではなく、争わずに済ませるための準備でもあるんです。
違う商品を送ってしまった時の返品送料と関税の負担

自分のミスで違う商品を送ってしまった時は、お金の流れを先に理解しておくと落ち着いて動けます。
出品と一致しないという理由の返品では、返送の送料はセラー負担です。これは公式ポリシーの返品送料の表に、はっきり「Seller」と書かれています。
加えて、見落とされがちなのが関税です。返送品にかかる関税や通関費用も、セラーが支払う責任があると定められています。国際取引では、この負担が想像以上に効いてきます。
そのため、返送してもらうか返品なしで返金するかは、商品の価値と往復のコストで決めます。安価な商品なら、返さなくていいと伝えたほうが損が小さい場面もあります。
もう一つ大事なのが、返送先の住所です。My eBayの住所設定を最新にしておかないと、登録住所へ返送されてしまいます。引っ越しや倉庫の変更があった方は確認しておいてください。
ちなみに、セラーが返送方法を用意しているのに、バイヤーが自分でラベルを買って送った場合は扱いが変わります。その時は、返送の費用と配送のリスクをバイヤーが負う形になります。
そして、返送品が届いたら原則2営業日以内に返金します。返金はメッセージ上の送金ではなく、必ずeBayの返品リクエストを通じて行ってください。
返品リクエストが届いてから何をすればいいか迷っている方は、ebayの返品返金の初動対応フローもあわせてご確認ください。
3営業日・30日・21営業日という期限の地図
eBayのトラブル対応は、期限を外した瞬間に不利になります。逆に言えば、期限を守っていたおかげで守られる場面もあります。
未着の報告は、推定または実際の配達日が過ぎてから30暦日以内にバイヤーが行います。セラーの回答は3営業日以内で、追跡情報か配送状況の更新か返金のいずれかを示す必要があります。
eBayへの介入依頼は、報告から3営業日後から21営業日以内です。
一方、一致しないという理由の返品申請には別の期限があります。推定または実際の配達日から30暦日か、セラーが設定した返品期間の長いほうまでです。返送品を受け取ったら、原則2営業日以内に返金します。
ちなみに、Trading Cardsは例外です。セラーが返品を受け付けていない場合、返品申請は配達日から3暦日以内になります。カテゴリーによって期限が違う点は覚えておいてください。
| 手続き | 動く人 | 期限 |
|---|---|---|
| 未着の報告 | バイヤー | 推定または実際の配達日から30暦日以内 |
| 未着への回答 | セラー | 報告から3営業日以内 |
| eBayへの介入依頼 | 双方 | 報告から3営業日後〜21営業日以内 |
| 不一致の返品申請 | バイヤー | 配達日から30暦日、またはセラーの返品期間の長いほう |
| 返品申請への回答 | セラー | 申請から3営業日以内 |
| 返送品を受け取った後の返金 | セラー | 原則2営業日以内 |
| 異議申し立て(Appeal) | 双方 | eBayの決定から30暦日以内 |
| Trading Cardsの返品申請(返品不可設定時) | バイヤー | 配達日から3暦日以内 |
期限の起点にも注意が必要です。追跡が推定配達日より前に配達を示した場合は、実際の配達日が起点になります。反対に、推定配達日より後に配達を示した場合は推定配達日が起点です。追跡情報がない場合も、推定配達日が起点になります。
そして、結果に納得できない場合は、eBayの決定から30暦日以内に異議申し立てができます。配送会社が別の場所へ配達したと認めた資料など、新しい情報があるときに意味を持ちます。
最後に、落とし穴を二つだけ。自分からリクエストやケースを閉じると、返金保証の保護を失う場合があります。そして、同じ取引についてクレジットカード会社などへ異議を申し立てると、eBay側のケースは閉じられます。
手段を増やせば有利になりそうに見えますが、実際は逆です。そのため、窓口は一つに絞って進めましょう。
ちなみに、eBayが介入して返金が必要と判断した場合は、eBayがバイヤーへ返金し、その金額をセラーへ請求します。放置しても支払いから逃れられるわけではないので、3営業日という最初の回答期限を外さないでください。
配送業者への調査請求はeBayのケースと別レイヤー
ここは多くの方が混同するところです。eBayのケースと、配送会社の調査や補償は、まったく別の手続きになります。
eBayは自社ポリシーの証拠と期限で判断します。配送会社は自社の約款と配送記録で調査します。だから、配送会社が誤配を認めても、eBayの結論が自動的に変わるわけではありません。
とはいえ、無関係でもありません。配送会社の調査結果は、異議申し立ての新しい情報として意味を持ちます。つまり、二つを並行して進めるという理解が正確です。
整理すると、誤配送には三つの層があります。eBayが誰に返金の負担を負わせるかという層。配送会社が捜索や補償をするかという層。そして、日本や相手国の法律でどんな権利があるかという層です。
この三つは、同じ事故でも結論が一致するとは限りません。配送会社が補償してくれてもeBayでは不利になることがありますし、その逆もあります。最初から別物として扱ってください。
レイヤー1|eBayのケース
判断の基準:注文詳細の住所・追跡・期限。決めること:誰が返金を負担するか
レイヤー2|配送会社の調査・補償
判断の基準:各社の約款と配送記録。決めること:捜索するか、補償するか
レイヤー3|日本と相手国の法律
判断の基準:契約関係と適用される法令。決めること:法律上どんな権利があるか
日本郵便では、国際郵便の調査請求をWebで受け付けています。書留郵便物と国際エアパケット郵便物は、差し出した日の翌日から6か月以内が請求期間です。国際小包郵便物も6か月以内で、南アフリカあてのみ1年以内になります。EMSの請求期間は国ごとに異なるため、国際郵便条件表での確認が必要です。
詳しい対象と手続きは日本郵便の国際郵便 調査請求Web受付でご確認ください。
アメリカ側では、USPSがMissing Mail Searchという捜索の申請を用意しています。こちらは差し出しから7日後以降に申請できます。
自分のところへ他人あての荷物が届いた場合にも触れておきます。日本郵便が配達した郵便物なら、表面に誤配達である旨を書いた付せんを貼ってポストへ投函するか、最寄りの郵便局へ連絡します。郵便法第42条にも、誤配達を受けた者の処理について定めがあります。
取扱条件や請求期間は時期や国によって変わることがあります。正確な情報は必ず公式サイトでご確認ください。
私が発送前に必ず見る30秒チェック

ここまで起きた後の話をしてきましたが、正直なところ、いちばん効くのは発送前の数十秒です。
私の場合、注文番号とラベルを一件ずつ突き合わせてから梱包します。複数注文をまとめて印刷した日ほど、貼り間違いが起きやすいからです。梱包した箱をいったん閉じる前に、もう一度だけ番号を見る。それだけで事故はかなり減ります。
次に、住所の形を見ます。会社名や倉庫番号が並ぶ住所は、転送業者の可能性を頭に置いておきます。発送をやめる必要はありませんが、保護の範囲が変わると知って送るかどうかは大きな違いです。
そして、総額が750ドルを超える注文には署名確認を付けます。ここは迷いません。送料や税を足して超えるかどうかを、注文画面の総額で確認します。
加えて、発送前に商品の状態がわかる写真を残しておきます。支払い異議申し立てで商品が説明と違うと争われた場合、eBayは発送前の状態を示す写真を推奨証拠として挙げています。撮るのは10秒ほどです。
最後に、ハンドリングタイム内に発送して、追跡をeBayへアップします。証拠の条件は最終推定配達日より前の発送スキャンでしたよね。ここを守れているかどうかが、後から効いてきます。
この5つは、慣れれば本当に30秒で終わります。誤配送は運の問題に見えて、実は手順の問題であることが多いんです。
もし複数注文を同時に扱う日が続くなら、印刷したラベルを一枚ずつ切り離してください。そして、一件終わるごとに控えを別の場所へ移します。単純ですが、これで貼り間違いはほとんど起きなくなりました。
よくある質問(FAQ)
バイヤーが受け取りを拒否したら、返金しないといけませんか?
原則として、受取拒否は返金保証の対象外です。ただし例外が一つあります。セラーが送料を十分に払わず、バイヤーが受取時に不足分を請求されたために拒否した場合は対象になります。それ以外の理由による拒否では、返金の義務は生じません。
関税が払われず商品が戻ってきた場合はどうなりますか?
バイヤーが関税や輸入税を払わなかった場合は、原則として対象外です。ただし、セラーが商品の価値を過大に申告した場合、または商品の所在地を誤って表示して関税が高くなった場合は対象になります。
空の箱が届いたと言われました。受け取りを拒否させるべき?
いいえ、受け取ってもらってください。eBayは、荷物が空で届いた場合や輸送中に破損した場合の扱いを定めています。バイヤーは配達を受け取ってから、出品と一致しないと報告します。受取拒否にすると、かえって保護の対象から外れることがあります。
返品で違う商品が送り返されてきたら返金するの?
そのまま返金する必要はありません。eBayにはAbusive buyer policy(不正・悪質なバイヤーに関するポリシー)があります。そこでは、受け取った商品とは別の商品を返送する行為が違反とされています。開梱時の写真とシリアル番号を残し、eBayへ提出してください。
【まとめ】ebayの誤配送で迷わないための判断の順番
ebayの誤配送は、ひとつの制度で処理される出来事ではありません。未着なのか不一致なのか、住所を間違えたのは誰か、転送を挟んだかどうか。この順番で切り分けていけば、答えは自然と絞られていきます。
そして、切り分けたあとにやることは、証拠を点検して期限を守ることだけです。反論を考えるより先に、追跡と住所と日付を見る。この順番を変えないでください。
私も最初は、Deliveredと出ているのに未着と言われて途方に暮れました。けれども、公式のルールを読むと守られる条件と守られない条件がはっきり書かれています。
知っていれば防げることのほうが、ずっと多いんです。
- eBayに誤配送という区分はなく、未着(INR)と不一致のどちらかに振り分けられる
- Delivered表示ではなく、注文詳細の住所と一致した配達証拠が結果を決める
- バイヤーの住所入力ミスは保護の対象外。セラーが別住所へ送れば全額返金になる
- 第三者の転送業者を挟んだ後の事故は原則対象外。日本のセラーは特に注意する
- 違う商品を送った場合は、返送料も返送品の関税もセラーが負担する
まずは今抱えている一件が、7つのどれに当たるかを確かめてみてください。切り分けさえできれば、次の一手は必ず見つかります。
▼この記事を読んだ人は、次にこの記事を読んでいます。
追跡番号が動かない、反映されないというときに、どこまでが正常かを切り分ける記事です。
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ebayで追跡できない原因別の解決策と返金判断のポイント
ebayで追跡できない時に焦るセラー向けに、反映されない原因、追跡更新の停止、INR対応、署名要件、日本郵便や国際配送で止まる理由を整理。
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