
こんにちは。eBay Export Chartbook運営者のJです。
ebayのレコードの送料って、気になりますよね。
1枚売れたのはうれしいけれど、送料を間違えて赤字になったらどうしよう。発送方法も国内便から海外便まで多すぎて、どれを選べばいいのか迷ってしまう。私も最初は同じところでつまずきました。
そのうえ2026年は、関税や国際郵便のルールが大きく変わっています。情報が古いままだと、知らないうちに損をしてしまうこともあるんです。
結論から言うと、ebayのレコードの送料は「eBayの設定額」と「配送会社の実際の運賃」を分けて考えるのが第一歩です。そのうえで梱包後の重さとサイズ、EMSなどの発送方法、関税や追跡・保険まで順番に押さえれば、相場の全体像が見えてきます。
この記事では、国内と海外の実際の料金からお話しします。さらに、赤字を防ぐeBay側の設定や2026年の関税の注意点までまとめて解説します。焦らず、一緒に整理していきましょう。
この記事のポイント
- eBayの「送料設定」と配送会社の「実際の運賃」は別物として考えるのが第一歩
- レコードは梱包後に500gを超えやすく、国内は80〜100サイズ、海外はEMSが料金の基準になる
- 2026年は米国のde minimis停止や小形包装物の書留終了など制度変更に注意
- 送料の次に効く関税・輸入VATと、追跡・保険で破損や赤字を防ぐ設計が大切
発送方法・送料・梱包・追跡の全体の流れは、eBayの海外発送 完全ガイド|方法・送料・梱包・追跡の全体像にまとめています。
ebayでレコードの送料はいくら?相場と決まり方の基本
レコードの送料は、ぼんやり「数千円くらい」と思っていると、あとで足が出てしまいがちです。
まずは料金がどう決まるのか、その仕組みと実際の相場を押さえましょう。
そのため、ここを理解しておくと、出品前に「この盤はいくらで送れるか」がすぐ判断できるようになります。
レコードの送料は「eBayの設定額」と「実際の運賃」が別物

最初に押さえてほしいのは、eBayの送料はふたつの世界に分かれているという点です。
ひとつは出品時に決める「設定額」、もうひとつは発送するときに配送会社へ払う「実際の運賃」です。
この二つは連動しているようで、実は別物なんです。
eBayの出品では、送料を「実費計算(Calculated)」か「定額(Flat)」のどちらかで設定します。
実費計算は、バイヤー(買い手)の郵便番号と荷物の重さ・寸法から自動で送料を出す方式です。一方、定額はあらかじめ決めた金額を見せる方式です。
一方で、実際の運賃は配送会社の重量帯・サイズ帯・宛先ゾーン、それに追跡や保険、燃油などの追加料金で最終的に決まります。
つまり、設定額をいくらにしても、出ていく運賃が高ければ差額は自分の利益から消えていきます。
だからこそ、まず「自分が払う実際の運賃」を知ることが、赤字を防ぐ出発点になります。
具体的に考えてみましょう。たとえば送料を15ドルに設定して売れたとします。
けれども実際の発送に4,500円かかれば、為替しだいでは送料だけで赤字、という状況も起こり得ます。
ここで見落としがちなのが、梱包の手間賃にあたる「ハンドリングコスト(出品者が上乗せできる手数料)」です。つまり、これを見込んでいないと利益はさらに薄くなります。
だから私は、出品前に「この盤を主な宛先へ送るといくらか」をざっくり把握してから値づけするようにしています。
この記事でも、設定の話より先に実際の料金から見ていきますね。
そもそもレコードは何g・何サイズ?梱包後の重さとサイズ帯

送料を知るには、まず「梱包したあとの重さとサイズ」を把握する必要があります。
12インチのLPは、ジャケットがおよそ31.4cm角です。盤そのものの重さは、標準盤で約140g、重量盤だと180g級が目安です。ただし、メーカーや盤質で差があるため、あくまで一般的な目安です。
ただ、これはあくまで中身だけの重さなんです。
実際の発送では、外袋・補強板(盤を反りや割れから守る板)・専用の段ボールメーラーや箱を足します。
その結果、1枚物でも梱包後は500gを超えやすく、外寸も33〜34cm角ほどになります。
そのため、レコードは「薄い封筒」ではなく、面を保護した小包として扱うのが基本です。
国内便はこの外寸で「サイズ帯」が決まります。
サイズは縦・横・高さの3辺を足した合計で測り、たとえば34×34×3cmなら合計71cmで80サイズに収まります。
具体的には、単品なら80サイズ、複数枚で厚みが増すと100サイズに上がる、というのが実務上の感覚です。
ここで意外と効いてくるのが、補強材の重さです。
盤を守るための補強板や緩衝材は、しっかり入れるほど重くなり、500g帯と600g帯の境目をまたぐことがあります。
つまり「丈夫に包む」ことと「軽く送る」ことは、ある程度トレードオフの関係なんです。
ちなみに、7インチのシングル盤なら12インチより小さく軽いので、もう一段安い帯に収まりやすくなります。
とはいえ、レコードは割れやすいので、軽さだけを優先して保護を削るのは禁物です。
まずは自分の定番の梱包で1枚を実際に量り、重さとサイズを数字でつかんでおくと、以降の見積もりがぐっと楽になります。
日本国内で送るときの料金目安(ヤマト・ゆうパックの80/100サイズ)
まずは国内発送の相場から見ていきましょう。
レコードのような平たい荷物は、料金が取りやすいヤマト宅急便とゆうパックが基準になります。
ここではヤマト宅急便(関東発・現金払い・2025年10月1日改定)の実際の料金を挙げます。
下の表は、80サイズと100サイズの料金をまとめたものです。厚みが増して100サイズに上がると、料金もひと回り上がります。
| あて先(関東発) | 80サイズ | 100サイズ |
|---|---|---|
| 同一都県・関東 | 1,230円 | 1,530円 |
| 関西 | 1,480円 | 1,790円 |
| 北海道 | 1,740円 | 2,050円 |
| 沖縄 | 2,070円 | 2,710円 |
※ヤマト運輸 関東発・現金払い・2025年10月1日改定の料金。料金は改定されることがあるため、あくまで目安です。
ここで効いてくるのが、80サイズに収まるか100サイズに上がるかの差です。
つまり国内では「何枚送るか」よりも「厚みでサイズ帯をまたぐか」のほうが料金を左右します。
もうひとつの選択肢が、日本郵便のゆうパックです。
ゆうパックは3辺合計170cm・重さ25kgまで対応し、レコードのような平物でも問題なく送れます。
また、持ち込みや同一あて先への割引など、条件しだいで国内送料を下げる方法も用意されています。
ちなみに、国内発送が関係してくるのは、仕入れ品を自宅へ取り寄せるときや、転送サービスを使うときなどです。
ゆうパックも同程度の料金帯で選べます。ただし料金は改定されることがあるので、最新の金額は配送会社の公式料金で確認してから設定すると安心です。
海外へ送るときの相場(日本郵便EMS・国際小包の実額)
次に、いよいよ海外発送です。
結論から言うと、日本からレコードを送るなら、まずはEMS(国際スピード郵便)を基準に考えると分かりやすいです。
EMSは優先的に扱われ、追跡も付くので、初心者でも管理しやすい発送方法だからです。
EMSの料金は宛先の「地帯」と重量で決まります。米国は単独の第4地帯、欧州・英国は第3地帯です。
米国向けEMSの目安は、500gまで3,900円、1kgまで5,300円ほどです。
一方、欧州・英国向けEMSは、500gまで3,150円、1kgまで4,400円ほどが目安です。
重さが増えるほど料金も上がり、米国向けEMSは2kgまで7,900円・3kgまで10,300円が目安です。
欧州・英国向けは2kgまで6,700円と、米国よりやや抑えめになります。
このように、同じEMSでも宛先と重さで数千円単位の差が出る、というのがポイントです。
もう少し安く抑えたいときは、国際小包の航空便も候補です。
米国向けの国際小包(航空便)は、1kgまで4,200円ほどです。また、まとめ送りではEMSより安くなる場面もあります。
ただしEMSのほうが配達が速い傾向にあるため、急ぎかコスト重視かで選び分けるとよいでしょう。
| 重量帯 | EMS 米国 | EMS 欧州・英国 | 国際小包 米国(航空) |
|---|---|---|---|
| 500gまで | 3,900円 | 3,150円 | — |
| 600gまで | 4,180円 | 3,400円 | — |
| 1kgまで | 5,300円 | 4,400円 | 4,200円 |
| 2kgまで | 7,900円 | 6,700円 | 6,700円 |
| 4kgまで | 12,700円 | 10,900円 | 11,700円 |
※日本郵便の料金(米国=第4地帯/欧州・英国=第3地帯)。あくまで目安で、改定されることがあります。
これらの金額は変動することがあるので、発送前に日本郵便の国際郵便料金(公式)でご確認ください。
追跡を重視するなら、追跡付きで2kgまで送れる国際eパケット・国際eパケットライトも選択肢になります。
というのも、2025年末に小形包装物の書留扱いが終了し、安いけれど追跡のない発送が中心になったからです。
加えて、エコノミー航空(SAL)便は、現在も全面的に引き受けが止まっています。そのため、SAL前提の安い料金は当てにしないほうが安全です。
そのため、軽い盤を追跡付きで安く送りたいときは、eパケット系に寄せるのが2026年の現実的な選び方になります。
速いけど高い?DHL・FedExの料金帯と容積重量のワナ

高額な盤や急ぎの取引では、DHLやFedExといった国際エクスプレス便(クーリエ)も選択肢になります。
速くて通関も安定しやすい反面、料金は日本郵便よりかなり高めです。
日本発の公表料金では、単品でも1万円台後半〜2万円台になることが多いです。4kgクラスだと、4〜5万円台が目安になります。ただし燃油・通関・遠隔地などの追加料金が別にかかります。しかも契約や時期でも変わるため、必ず見積もりで確認してください。
ここで知っておきたいのが「容積重量」というワナです。
容積重量とは、実際の重さではなく、荷物の体積から計算する重さのこと。クーリエは「縦×横×高さ(cm)÷5000」で出し、実重量と容積重量の大きいほうで課金します。
レコードは軽いのに面積が大きいので、1枚でも容積重量が膨らみやすいんです。
たとえば34×34×4cmの箱だと、34×34×4÷5000で約0.92kgとして計算されることがあります。
つまり中身は0.5kgでも、料金は1kg近い扱いになることがある、ということです。
これが、レコードがクーリエだと割高になりやすい最大の理由です。
※計算式は一般的な目安(除数は業者・契約で異なる場合があります)。
では、どんなときにDHLやFedExを使うのか。
具体的には、数万円以上の高額盤を確実に届けたいとき、買い手が急いでいるとき、通関をできるだけ安定させたいときです。
クーリエには、関税元払い(DDP)など通関まわりの有料オプションもそろっています。そのため、トラブルを避けたい取引と相性がよいんです。
逆に言えば、安く送りたい普及盤では、容積重量の影響が小さい日本郵便のほうが向いています。
箱をできるだけ小さく、薄く仕上げることも、容積重量を抑える立派な節約術になります。
容積重量で送料が思ったより高くなって戸惑った方は、ebayの送り方と容積重量の考え方もあわせてご確認ください。
米国セラーが使うUSPS Media Mailという選択肢(参考)
さて、ここで少し視点を変えて、米国側の発送にも触れておきます。
というのも、レコードの送料を調べていると「USPS Media Mail」という言葉によく出会うからです。
これは米国の郵便局(USPS)のサービスで、米国内の発送で使える格安な区分です。
Media Mailの対象品目には「sound recordings(音声記録媒体)」が含まれます。つまり、レコードもここに当てはまります。
公表されている小売料金の目安は、1ポンド(約450g)で4ドル台からと安めです。しかも、追跡や保険も追加できます。ただし料金は改定されるため、利用前にUSPS公式でご確認ください。
追跡や補償を重視するなら、標準で100ドルまでの保険が含まれるGround Advantageという区分もあります。
なぜこの話に触れるかというと、ライバルの送料感覚を知るためです。
米国内の出品者は、こうした安い区分を使ってレコードを送れるので、送料を低く見せやすい立場にあります。
その前提を知っておくと、自分の送料設定が極端に高く見えていないか、客観的に見直せます。
ただし、これはあくまで「米国内にある在庫を米国内で送る」ときの話です。
日本から海外へ送る場合は、これまで見てきたEMSや国際小包が基本になります。
とはいえ、相手の土俵を知ることは、価格と送料のバランスを考えるうえで大きなヒントになりますよ。
ebayでレコードの送料を抑えて赤字を防ぐ設定と発送のコツ
相場が分かったら、次は赤字にしないための「設定」と「発送の工夫」です。
同じ盤でも、eBay側の送料設定や補償の付け方しだいで、手元に残るお金は変わってきます。
ここからは、実務で効くポイントを順番に見ていきましょう。
eBayの送料設定は実費計算(Calculated)と定額(Flat)どっちが得?

結論から言うと、レコードは実費計算(Calculated)を基本にするのがおすすめです。
理由は、レコードは枚数や梱包で重さ・サイズが変わりやすく、宛先によっても運賃が大きく動くからです。
定額(Flat)にすると、遠い国に売れたときに送料が足りず、差額をかぶってしまうことがあります。
実費計算なら、バイヤーの住所と荷物情報から自動で送料が出るので、宛先による差を取りこぼしにくくなります。
一方で、近距離の取引では実費計算のほうがバイヤーに割高に見える場合もあります。
そのため、主力の宛先が決まっているなら、Flatと使い分けるのも手です。
| 項目 | 実費計算(Calculated) | 定額(Flat) |
|---|---|---|
| 仕組み | 住所・重さ・寸法から自動算出 | あらかじめ決めた一律料金 |
| レコード向き | ◎ 重さ・宛先で変動するため | △ 宛先差を取りこぼしやすい |
| メリット | 遠い国でも送料不足になりにくい | 表示がシンプルで分かりやすい |
| 注意点 | 近距離では割高に見えることも | 遠距離で差額を負担しがち |
ところで、「送料無料」にするかどうかも悩みどころですよね。
送料無料は見栄えが良く売れやすい一方、運賃は商品価格に上乗せして回収する必要があります。
レコードのように運賃が宛先で変わる商材では、無料表示にするなら価格設計を慎重にするのが安全です。
もうひとつ覚えておきたいのが、複数枚を買ってもらえたときの同梱割引(Combined Shipping)です。
2枚目以降の送料を割り引く設定にしておくと、まとめ買いをうながせて、1件あたりの梱包の手間も減らせます。
さらに細かく地域ごとに送料を決めたいときは、送料テーブル(shipping rate tables)が便利です。これを使うと、宛先別の調整がしやすくなります。
複数枚をまとめて送って送料を抑えたい方は、ebayのまとめて発送の設定のコツもあわせてご確認ください。
eBay International Shippingは日本のセラーも使えるの?

そこで、よく誤解されるポイントを整理しておきます。
eBay International Shipping(eBayの国際配送代行プログラム)という仕組みがあります。ただし名前だけ見ると、「日本からの発送もまかせられそう」に感じますよね。
でも実は、これは日本在庫のセラー(売り手)がそのまま使える仕組みではないんです。
このプログラムの適格条件は、商品が米国内に物理的にあること、そして注文額が2,500ドル以下であることなどです。
対象のセラーは、売れたら米国内のハブ(集約倉庫)まで送るだけで取引が完了します。そして、その先の国際配送・通関・国際返品はeBayが処理してくれます。
つまり、米国内に在庫を持つ出品者向けのサービス、というわけです。
対象のセラーにとっては、保険もハブまでの区間だけ掛ければよく、ハブ到着後の紛失や破損はeBay側の保護対象になります。
ただし注文額が大きい場合やオークション形式など、同梱がうまく使えない条件もあるとされています。
つまり便利な反面、適用できる範囲はけっこう限定的なんです。
そのため、日本から海外へ売る私たちは、原則としてこのプログラムの対象外と考えておくのが安全です。
日本在庫の場合は、これまで見てきたEMSや国際小包などを、自分で国際配送方法として設定する運用になります。
「使えるはずなのに設定できない」と悩む前に、まず自分が対象かどうかを確認しておきましょう。
送料の次に効く「関税・輸入VAT」は誰が払う?(米de minimis停止・英£135)
実は、送料を整えても、見落としやすいのが関税や輸入VAT(付加価値税)です。
これはバイヤーから見ると「送料+輸入関連費用の総額」で取引を判断する、という話につながります。
eBayの通常の国際販売では、輸入関税などは原則としてバイヤー(買い手)の負担です。
負担の形は、関税元払い(DDP・売り手負担)と、着払い(DDU・DAP・買い手負担)に分かれます。
通常はDDU/DAPで、バイヤーがチェックアウト時に支払うか、到着時に配達会社へ支払います。
ここで2026年に注意したいのが、米国と英国それぞれのルール変更です。
米国向けは、これまでの「800ドル未満なら基本免税」という理解が通用しなくなりました。
米国では2025年8月29日以降、de minimis(少額貨物の免税制度)が停止されました。しかも、これは全世界発の少額貨物が対象です。
さらに郵便物については2026年2月28日までが移行期間で、それ以降は従価税方式に一本化されると案内されています。
正確な最新情報は、米国税関(CBP)の少額貨物に関する公式案内でご確認ください。
このとき出品者がやるべきことは、配送会社が求める税関書類に、内容品・価格・重量を正しく書くことです。
申告が実態と合っていれば、徴収はバイヤー側で処理され、こちらの手間はぐっと減ります。
英国向けは、135ポンド以下の貨物だと、eBayがチェックアウト時に20%のVATを徴収して納付します。
この場合、バイヤーは配達時に追加の税金を払わずに受け取れるのが原則です。
一方で135ポンドを超えると、輸入VATや関税は国境で処理される形に戻ります。
レコードは単品なら135ポンド以下に収まりやすいですが、複数枚セットや高額盤は超えやすいので意識しておきましょう。
| 宛先・条件 | 2026年の扱い(🟡変動あり) | 負担・徴収 |
|---|---|---|
| 米国(少額貨物) | de minimis停止(2025/8/29〜/郵便は2026/2/28以降は従価税) | 原則バイヤー負担 |
| 英国 £135以下 | eBayがチェックアウトで20%のVATを徴収 | eBayが納付 |
| 英国 £135超 | 輸入VAT・関税は国境で処理 | バイヤー等 |
制度は時期や国で変わりやすいです。そのため、ここでの内容はあくまで一般的な目安として読んでください。また実際の取引前には、公式情報や専門家への相談で確認すると安心です。
米国向けの関税まわりの変化が不安な方は、ebayのデミニミス免税撤廃の対策もあわせてご確認ください。
追跡と保険はつけるべき?割れ物レコードを守る発送設計

レコードは割れ・反り・ジャケットの角つぶれが起きやすい、繊細な商材です。
だからこそ、追跡と保険は「送料の一部」と考えて設計するのがおすすめです。
とくに高額盤は、追跡と保険をほぼ必須にしておくと安心できます。
追跡があれば、商品未着(INR=Item Not Received)のトラブルでも、配達状況を示しやすくなります。
逆に追跡がないと、「届いていない」と言われたときに反証できず、返金に応じざるを得ない場面が出てきます。
だからこそ、安さだけで追跡なしの発送を選ぶのは、リスクと隣り合わせなんです。
保険は、配送会社によって付け方が違います。たとえばDHLは保険を追加でき、USPSのGround Advantageは標準で100ドルまでの補償が含まれます。
一方でFedExのように、自前で別途保険を検討する形のサービスもあります。
つまり「追跡と保険がどう付くか」も、送料を比べるときの大事な判断材料になります。
梱包そのものも補償と同じくらい大切です。
盤とジャケットを別々に保護し、補強板で面を支え、箱の中で動かないように緩衝材で固定するのが基本になります。
具体的には、盤を外袋に入れてジャケットと擦れないようにし、左右と上下に板を当てて「面で守る」イメージです。
高額な取引では、署名付きの配送にしておくと安心です。セラー保護の面でも、安心感が増します。ただし署名が保護の条件になる金額の基準は変わることがあります。そのため最新の条件はeBay公式でご確認ください。
こうしたひと手間が、結果として返金リスクを下げ、送料以上のコストを防いでくれます。
そして、税関の申告価格を安く書いたり「gift(贈り物)」と偽ったりするのは、送料節約ではなくルール違反です。eBayもこれを禁止していますし、価格が実際と違う郵便物は没収の対象にもなり得ます。
割れ物や大きめの荷物の梱包と送料で悩んでいる方は、ebayの発送で赤字を防ぐ梱包と送料設計もあわせてご確認ください。
ケース別かんたん送料早見・試算(単品/複数枚・米国/英国)
さて、ここまでの数字を、よくある場面ごとに試算してみましょう。
送料は「梱包後の重さとサイズ」で決まるので、まずはそこを仮置きして計算します。
なお、以下の重さ・寸法は分かりやすくするための仮定値で、実際は梱包資材によって変わります。
| ケース | 重さ・サイズ(仮定) | 発送方法 | 送料の目安 |
|---|---|---|---|
| 単品・国内 | 34×34×3cm/0.8kg・東京→大阪 | ヤマト80サイズ | 1,480円 |
| 5枚・国内 | 36×36×10cm/2.2kg・東京→大阪 | ヤマト100サイズ | 1,790円 |
| 単品・米国 | 梱包後 0.55kg(600g帯) | EMS(第4地帯) | 4,180円 |
| 単品・米国(500g以内) | 梱包後 0.50kg(500g帯) | EMS(第4地帯) | 3,900円 |
| 10枚箱・米国 | 33×33×8cm/3.8kg(4kg帯) | EMS/国際小包 | 12,700円/11,700円 |
| 単品・英国 | 梱包後 0.55kg(600g帯) | EMS(第3地帯) | 3,400円 |
| 10枚箱・英国 | 梱包後 3.8kg(4kg帯) | EMS(第3地帯) | 10,900円 |
※重さ・寸法は分かりやすくするための仮定値です。料金は裏取り済みの公表額ですが、改定されることがあるため目安としてご覧ください。
この試算から見えることがあります。つまり単品の米英向けは、EMSで3,000円台後半〜4,000円台前半が現実的な出発点です。
10枚箱でも1万円台前半に収まるので、商品価格とのバランスを取りやすくなります。
整理すると、判断のコツは三つです。
まず国内は、枚数よりも80サイズに収まるか100サイズに上がるかを意識すること。
次に海外は、EMSを基準にしつつ、まとめ送りや追跡の要否で国際小包・eパケットと使い分けること。
そして、DHL・FedExは高額盤や急ぎのときに絞って使うことです。
ここで挙げた金額はあくまで目安なので、出品前にご自身の梱包と宛先で必ず再計算してくださいね。
料金や制度は改定されることがあるため、最終的には配送会社や税関の公式情報で確認するのが安全です。
よくある質問(FAQ)
中古レコードでも関税や税金はかかりますか?
はい、中古レコードでも関税や税金はかかり、原則バイヤー(買い手)の負担です。
- 米国:2025年8月29日にde minimis(少額貨物の免税)が停止し、少額でも課税対象に
- 英国:135ポンド以下はeBayが20%のVAT(付加価値税)を徴収
- 中古でも申告価格は実際の金額で(安く書くのはルール違反)
レコードの送料はバイヤーとセラー、どちらが払うのが普通ですか?
送料は出品者(セラー)が設定し、通常はバイヤー(買い手)が負担します。 やり方は主に二つで、送料を別途請求するか、送料無料にして商品価格に含めるかです。 レコードは宛先で運賃が変わるので、無料にするなら価格設計を慎重にしましょう。
国際eパケットと小形包装物は何が違うのですか?
大きな違いは「追跡が付くかどうか」です。
- 国際eパケット(追跡付きの小形荷物):2kgまで・追跡あり・ポスト投函
- 小形包装物:安いが、2025年末で書留扱いが終了し追跡なしが中心
追跡を付けたい軽い盤は、eパケット系に寄せるのが2026年は現実的です。
複数枚をまとめて買ってもらうと、送料は安くできますか?
はい、まとめて送れば1枚あたりの送料は下げやすくなります。 eBayの同梱割引(Combined Shipping)を設定すると、2枚目以降の送料を割り引けます。 また日本郵便の国際小包は、まとめ送りでEMSより安くなる場面があります。ただし重さが増えるほど料金は上がるので、重量帯の境目には注意しましょう。
【まとめ】ebayでレコードの送料で損しないための要点
ここまで、ebayのレコードの送料について、相場から設定、関税まで見てきました。
最後に、今日から使える要点を整理しておきます。
- 送料は「eBayの設定額」と「配送会社の実際の運賃」を分けて考える
- レコードは梱包後500g超・国内は80/100サイズ、海外はEMSが料金の基準
- DHL・FedExは容積重量(縦×横×高さ÷5000)で軽くても高くなりやすい
- 2026年は米国のde minimis停止・英国£135など関税ルールの変更に注意
- 追跡・保険・ていねいな梱包で、破損や未着の赤字リスクを下げる
送料は、一度自分の定番の梱包で「重さとサイズ」を測ってしまえば、あとは宛先と重量帯を当てはめるだけです。
最初の1枚は不安かもしれませんが、相場と仕組みが分かれば、レコードの輸出はぐっと身近になります。
まずは手元の1枚を梱包して重さを量るところから、はじめてみてくださいね。